【処分】と【廃棄】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

処分と廃棄の分かりやすい違い
処分と廃棄は、どちらも不要なものを手放すことですが、方法と最終結果が違います。
処分は捨てる、売る、譲る、リサイクルするなど、様々な方法で物を手放すことです。廃棄は完全にゴミとして捨てることで、もう使えないものを破棄することです。
処分は「手放す方法全般」、廃棄は「ゴミとして捨てる」という違いがあります。
処分とは?
処分とは、不要になったものや使わなくなったものを、様々な方法で手放すことを表す広い意味を持つ言葉です。捨てる、売る、譲る、寄付する、リサイクルに出すなど、物を自分の手元から離す行為全般を指します。
「在庫処分」「不用品処分」のように、ビジネスでも日常生活でも使われます。処分には必ずしも捨てるという意味だけでなく、誰かに譲ったり、リサイクルショップに売ったりすることも含まれます。断捨離や引っ越しの際によく使われる言葉です。
また、「処分する」には懲戒処分のように、罰を与えるという意味もあります。日常的には物品に対して使うことが多く、まだ使えるものでも自分には不要になったものを手放す際に使う便利な表現です。
処分の例文
- ( 1 ) 引っ越しのため、不要な家具を処分することにしました。
- ( 2 ) 在庫処分セールで、お得に買い物ができました。
- ( 3 ) 古い本は捨てずに、古本屋に処分してもらいました。
- ( 4 ) 使わなくなった家電を処分する方法を調べています。
- ( 5 ) 断捨離で大量の服を処分しましたが、すっきりしました。
- ( 6 ) 会社の備品を勝手に処分してはいけません。
処分の会話例
廃棄とは?
廃棄とは、使用できなくなったものや不要になったものを、ゴミとして完全に捨てることを意味します。再利用や転売の可能性がない、最終的な処理方法として行われる行為です。
「食品廃棄」「産業廃棄物」「廃棄処理」など、もう使い道がないものを捨てる際に使われます。廃棄されるものは、壊れている、腐っている、法的に使用できないなど、何らかの理由で再利用が不可能な状態にあることが多いです。
環境問題の観点から、廃棄物の削減が社会的な課題となっています。企業では廃棄コストの削減、家庭では食品ロスの削減など、できるだけ廃棄を減らす取り組みが進められています。廃棄は最終手段として、やむを得ない場合にのみ行うべき行為とされています。
廃棄の例文
- ( 1 ) 賞味期限切れの食品は、すぐに廃棄してください。
- ( 2 ) 壊れたパソコンは、適切な方法で廃棄する必要があります。
- ( 3 ) 医療廃棄物は、特別な処理方法で廃棄されます。
- ( 4 ) 大量の書類を廃棄するため、シュレッダーを使いました。
- ( 5 ) 環境に配慮して、廃棄物を減らす努力をしています。
- ( 6 ) 故障した機械は修理不可能なので、廃棄することになりました。
廃棄の会話例
処分と廃棄の違いまとめ
処分と廃棄は、不要品の扱い方において明確な違いがあります。処分は売る、譲る、捨てるなど、様々な方法で物を手放すことを包括的に表します。
廃棄は完全にゴミとして捨てる行為に限定され、再利用の可能性がない最終的な処理です。処分は「手放す方法の選択」、廃棄は「ゴミとして捨てる決定」という違いがあります。
まだ使える服は処分(売るか譲る)、破れた服は廃棄というように使い分けます。
処分と廃棄の読み方
- 処分(ひらがな):しょぶん
- 処分(ローマ字):shobunn
- 廃棄(ひらがな):はいき
- 廃棄(ローマ字):haiki