【資産】と【財産】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

資産と財産の分かりやすい違い
資産と財産はどちらも価値のあるものですが、使い方が違います。
資産は「会社の資産」「資産運用」のように、経済的な価値を持つもの全般を指す会計用語です。財産は「親の財産」「財産分与」のように、個人や家族が持つ財物を指す法律用語です。
ビジネスでは「資産」、相続では「財産」という使い分けがあります。
資産とは?
資産とは、個人や企業が所有する経済的価値のあるもの全般を指す会計・経済用語です。
現金、預金、不動産、株式、債券などの有形資産から、特許権、商標権などの無形資産まで含みます。「総資産」「資産運用」「資産形成」など、主に経済活動や投資の文脈で使われます。貸借対照表では資産の部として記載され、企業価値を測る重要な指標となります。
個人の場合も、老後に向けた資産形成など、計画的な財務管理の観点で使われることが多いです。
資産の例文
- ( 1 ) 会社の総資産が10億円を超えた。
- ( 2 ) 資産運用を始めて将来に備える。
- ( 3 ) 不動産は重要な資産の一つだ。
- ( 4 ) 資産価値が下がるリスクを考慮する。
- ( 5 ) 無形資産の重要性が高まっている。
- ( 6 ) 資産形成は若いうちから始めるべきだ。
資産の会話例
資産運用って難しそうだけど、やってる?
少しずつ資産形成を始めたよ。
資産を増やすコツってある?
まずは支出を見直して、資産を貯めることからかな。
確かに資産形成の第一歩は貯蓄だよね。
資産運用は長期的な視点が大切だと思う。
財産とは?
財産とは、個人や家族が所有する金銭的価値のある物や権利を指す法律用語です。
「相続財産」「財産分与」「財産権」など、主に民法上の権利関係や相続の場面で使われます。不動産、預貯金、有価証券、貴金属、美術品など、所有者の死後に相続の対象となるものを指すことが多いです。また、「知的財産」のように、形のない権利も含まれます。
家族間での継承や、離婚時の分配など、個人的で法的な文脈で重要な概念となっています。
財産の例文
- ( 1 ) 祖父の財産を相続することになった。
- ( 2 ) 離婚時の財産分与で揉めている。
- ( 3 ) 知的財産権を保護する必要がある。
- ( 4 ) 先祖代々の財産を守り続けている。
- ( 5 ) 財産目当ての結婚は良くない。
- ( 6 ) 子供たちに財産を残したいと考えている。
財産の会話例
おじいちゃんの財産相続の話が出てきた。
財産相続は家族でよく話し合わないとね。
財産分けで揉めることもあるらしいから心配。
事前に財産について整理しておくことが大切だよ。
財産は物だけじゃなくて思い出も大事にしたい。
そうだね。財産の価値は金額だけじゃないよね。
資産と財産の違いまとめ
資産は経済的価値を持つもの全般を指す会計・ビジネス用語で、運用や管理の視点で使われます。
一方、財産は個人や家族が所有する財物を指す法律用語で、相続や権利の視点で使われます。
投資や会計では「資産」、相続や家族間では「財産」を使うのが適切です。
資産と財産の読み方
- 資産(ひらがな):しさん
- 資産(ローマ字):shisann
- 財産(ひらがな):ざいさん
- 財産(ローマ字):zaisann