【しみじみ】と【つくづく】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

しみじみとつくづくの分かりやすい違い
しみじみとつくづくは、どちらも深く感じる様子を表す副詞ですが、感じ方が異なります。しみじみは心に染み入るような情緒的な感動を表し、静かで深い感慨を示します。
一方、つくづくはよくよく考えた結果の理性的な実感を表し、強い確信や納得を示します。日常生活では、しみじみと感動する、つくづく思い知るなど、情緒的か理性的かで使い分けることで、より豊かに感情や認識を表現できます。
しみじみとは?
しみじみは、心の奥深くに染み入るように感じる様子を表す副詞です。静かで穏やかな感動や、しんみりとした情緒を表現し、日本人の繊細な感性を表す言葉です。日常生活では、美しい景色を見た時、昔を懐かしむ時、人の優しさに触れた時、別れの場面、人生を振り返る時などに使われます。
じわじわと心に広がる感情を表現する言葉です。しみじみという表現は、派手ではないが深い感動を表し、年齢を重ねるほど使う機会が増える言葉です。
日本の美意識であるわび・さびにも通じる、情緒豊かな表現です。
しみじみの例文
- ( 1 ) 故郷の景色をしみじみと眺めた。
- ( 2 ) 親の愛情をしみじみと感じる。
- ( 3 ) しみじみと昔を懐かしんだ。
- ( 4 ) 別れの時、しみじみとした気持ちになった。
- ( 5 ) 年を取ったとしみじみ思う。
- ( 6 ) 人の優しさがしみじみと心に染みた。
しみじみの会話例
つくづくとは?
つくづくは、何度も考えたり経験したりして、深く実感する様子を表す副詞です。理性的に物事を捉え、強い確信を持って認識する時に使われ、本当にそうだという納得感を表現します。
日常生活では、失敗から学んだ時、人の本質を理解した時、自分の性格を自覚した時、物事の重要性を実感した時などに使われます。経験を通じて得た深い理解を表す言葉です。
つくづくという表現は、表面的でない深い理解や認識を表し、人生経験から得た知恵を示します。反省や自己認識の場面でよく使われ、成長や学びを表現する言葉です。
つくづくの例文
- ( 1 ) 健康の大切さをつくづく実感した。
- ( 2 ) 自分の未熟さをつくづく思い知った。
- ( 3 ) つくづく運が良かったと思う。
- ( 4 ) 人間関係の難しさをつくづく感じる。
- ( 5 ) つくづく自分は幸せ者だと思った。
- ( 6 ) 勉強の必要性をつくづく痛感した。
つくづくの会話例
しみじみとつくづくの違いまとめ
しみじみとつくづくは、深く感じることを表しますが、質が異なります。しみじみは情緒的で心に染みる感動を、つくづくは理性的で確信を持った実感を表現します。
感情的か認識的かで使い分けることで、より正確に内面を伝えることができます。日常会話では、感動する時はしみじみ、実感する時はつくづくを使うなど、感じ方の種類に応じて選ぶことで、豊かな表現ができます。
しみじみとつくづくの読み方
- しみじみ(ひらがな):しみじみ
- しみじみ(ローマ字):shimijimi
- つくづく(ひらがな):つくづく
- つくづく(ローマ字):tsukuduku