【しかし】と【けれども】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

【しかし】と【けれども】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

しかしとけれどもの分かりやすい違い

「しかし」は強い逆接を表す接続詞で、前の内容と対立する内容を明確に示します。論文やビジネス文書など、論理的で改まった文章に適しています。「けれども」は穏やかな逆接を表し、相手の意見を尊重しながら異なる見解を述べる際に使います。話し言葉では「けれど」「けど」と短縮され、日常会話でよく使われます。

しかしとは?

「しかし」は、前の文の内容に対して、反対や対立する内容を述べる際に使う逆接の接続詞です。「然し」という漢字表記もありますが、通常はひらがなで書かれます。論理的で明確な対比を示し、「努力した。しかし、失敗した」のように、期待に反する結果を強調します。文頭に置かれることが多く、改まった印象を与えるため、論文、報告書、ニュース原稿などの文章で頻繁に使用されます。話し言葉では堅い印象を与えることもあり、日常会話では他の逆接表現が好まれる傾向があります。明確で強い逆接を表現したい場合に最適な、格式のある接続詞です。

しかしの例文

  • ( 1 ) 計画は完璧だった。しかし、予想外の事態が発生した。
  • ( 2 ) 彼は優秀だ。しかし、経験が不足している。
  • ( 3 ) 価格は安い。しかし、品質に問題がある。
  • ( 4 ) 努力した。しかし、結果は出なかった。
  • ( 5 ) 賛成意見が多い。しかし、反対も無視できない。
  • ( 6 ) 技術は進歩した。しかし、新たな問題も生まれた。

しかしの会話例

提案は理解できる。しかし、実現は困難だ。
確かに困難ですね。現実的な代案を考えましょう。
データは正確だ。しかし、解釈に問題がある。
なるほど。しかし、別の見方もあるのでは?
理論的には正しい。しかし、実践では違う。
しかし、それでも試す価値はあると思います。

けれどもとは?

「けれども」は、逆接を表す接続詞で、「しかし」より柔らかく、相手への配慮を含んだ表現です。話し言葉では「けれど」「けど」と短縮されることが多く、最も短い「けど」は日常会話で頻繁に使われます。「賛成です。けれども、一つ心配があります」のように、相手の意見を一度受け入れてから、異なる見解を述べる際に効果的です。また、逆接だけでなく、単純な接続や前置きとしても使われ、「それはけれども」のように話題を展開する際にも用いられます。相手との関係を保ちながら、異なる意見を述べる日本的なコミュニケーションに適した表現です。

けれどもの例文

  • ( 1 ) その提案はいいと思います。けれども、予算が心配です。
  • ( 2 ) 頑張りました。けれども、まだ不十分かもしれません。
  • ( 3 ) 美味しいです。けれども、少し塩辛いかな。
  • ( 4 ) 行きたいんです。けれども、時間がなくて。
  • ( 5 ) 彼は親切です。けれども、時々厳しすぎます。
  • ( 6 ) 理解できます。けれども、完全には同意できません。

けれどもの会話例

いいアイデアだと思う。けれども、ちょっと心配。
何が心配なの?けれども、言ってみて。
賛成したい。けれども、みんなの意見も聞きたい。
そうだね。けれども、君の意見も大切だよ。
美味しいね。けれども、量が多いかも。
確かに。けれども、残してもいいんだよ。

しかしとけれどもの違いまとめ

「しかし」と「けれども」は、どちらも逆接を表しますが、硬さと強さに違いがあります。「しかし」は論理的で明確な対立を示し、文章的で改まった印象を与えます。「けれども」は穏やかで柔らかい逆接を示し、会話的で親しみやすい印象を与えます。ビジネス文書や論文では「しかし」、日常会話や相手に配慮が必要な場面では「けれども(けど)」を使うのが適切です。

しかしとけれどもの読み方

  • しかし(ひらがな):しかし
  • しかし(ローマ字):shikashi
  • けれども(ひらがな):けれども
  • けれども(ローマ字):keredomo
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