【行い】と【実施】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

行いと実施の分かりやすい違い
行いは、人の行動や振る舞い、品行のことを指します。「良い行い」「悪い行い」のように、道徳的な判断を含むことが多く、その人の人格や品性を表す時に使います。
実施は、計画や決まったことを実際に行うことです。「イベントを実施する」「検査を実施する」のように、組織や団体が公式に何かを行う時に使います。
行いは個人の行動全般、実施は計画的で公式的な実行という違いがあります。
行いとは?
行いとは、人が行う行動や振る舞い、品行全般を指す言葉です。特に道徳的、倫理的な観点から評価される行動を表すことが多く、「善い行い」「悪い行い」というように、その人の人格や品性を判断する際に使われます。
日常生活での些細な行動から、人生における重要な決断まで、幅広い人間の活動を含みます。「日頃の行い」という表現では、普段の生活態度や習慣的な振る舞いを指し、その人の本質を表すものとして捉えられます。
仏教や道徳教育の文脈でもよく使われ、因果応報の考え方と結びついて「行いの報い」などの表現もあります。個人の責任と結びついた、やや古風で格調高い響きを持つ言葉です。
行いの例文
- ( 1 ) 彼の日頃の行いが評価されて表彰されました。
- ( 2 ) 良い行いは必ず報われると信じています。
- ( 3 ) 子供たちの行いを見守るのが親の役目です。
- ( 4 ) 悪い行いをすれば、いつか自分に返ってきます。
- ( 5 ) 彼女の親切な行いに感謝しています。
- ( 6 ) 正しい行いを心がけて生活しています。
行いの会話例
実施とは?
実施とは、あらかじめ立てられた計画や決定事項を、実際に行動に移すことを意味します。「実」は実際、「施」は施すという意味で、計画を現実のものとして実行することを表します。
主に組織、団体、行政機関などが、公式な活動として何かを行う際に使われます。「健康診断の実施」「選挙の実施」「キャンペーンの実施」など、ある程度の規模と計画性を持った活動に用いられることが一般的です。
個人の行動にも使えますが、どちらかといえば公的、組織的な文脈で使われることが多く、実行することの確実性や公式性を強調する際に選ばれる言葉です。ビジネスや行政の場面で頻繁に使用されます。
実施の例文
- ( 1 ) 来月から新制度を実施します。
- ( 2 ) 定期健康診断を実施する予定です。
- ( 3 ) アンケート調査を実施して意見を集めました。
- ( 4 ) 防災訓練を年2回実施しています。
- ( 5 ) キャンペーンを全国で実施中です。
- ( 6 ) 工事は予定通り実施されました。
実施の会話例
行いと実施の違いまとめ
行いは個人の行動や振る舞い全般を指し、特に道徳的・倫理的な評価を含む場合が多いです。「良い行い」「日頃の行い」など、人格や品性と結びついた表現です。
実施は計画や決定事項を実際に実行することで、主に組織や団体が公式に行う活動に使われます。「検査を実施する」「イベントを実施する」など、計画的で組織的な実行を表します。
簡単に言えば、行いは「個人の行動」、実施は「組織の実行」という違いがあり、実施の方がより公式で計画的なニュアンスを持ちます。
行いと実施の読み方
- 行い(ひらがな):おこない
- 行い(ローマ字):okonai
- 実施(ひらがな):じっし
- 実施(ローマ字):jisshi