【日記】と【手記】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

日記と手記の分かりやすい違い
日記と手記は、どちらも個人の記録ですが、目的と公開性が大きく違います。日記は毎日の出来事や気持ちを自分のために書く私的な記録です。
手記は特別な体験や事件について、他の人に読んでもらうために書く文章で、本や雑誌で公表されることが多いです。
日記は自分のため、手記は他人のためという違いがあります。
日記とは?
日記とは、日々の出来事、感想、思い出などを個人的に記録する文章のことです。今日は○○をした、○○と思ったなど、その日あったことや感じたことを自由に書き留めます。子供から大人まで幅広い世代が書いており、最も身近な文章形式の一つです。
日記は基本的に自分だけが読むものとして書かれ、プライベートな内容が含まれることが多いです。毎日書く必要はありませんが、継続的に書くことで自分の成長や変化を振り返ることができます。最近ではブログやSNSも現代版の日記として機能しています。
日記を書くことは、ストレス解消や自己理解、文章力向上などの効果があるとされています。形式は自由で、文章だけでなく絵や写真を含めることもあり、個人の創造性を表現する場となっています。
日記の例文
- ( 1 ) 今日から日記を書き始めることにしました。三日坊主にならないよう頑張ります。
- ( 2 ) 子供の頃の日記を読み返すと、懐かしい思い出がよみがえってきます。
- ( 3 ) 日記に今日あった嬉しいことを書いて、気持ちを整理しました。
- ( 4 ) 交換日記を始めてから、友達との絆が深まりました。
- ( 5 ) 毎晩寝る前に日記を書くのが、私の日課になっています。
- ( 6 ) 日記帳を新しく買ったので、心機一転して書き始めます。
日記の会話例
手記とは?
手記とは、特別な体験、事件、冒険などについて、当事者が詳しく書き記した文章のことです。闘病手記、戦争手記、登山手記など、読者に伝えたい重要な経験を記録したもので、出版物として公開されることを前提に書かれます。
手記は単なる記録ではなく、読み物としての完成度が求められます。時系列に沿って出来事を詳しく描写し、その時の心情や背景も含めて読者に伝わるように書きます。ノンフィクション作品の一種として、書店や図書館で見かけることが多いです。
有名人の手記、事故や災害の体験手記、闘病手記など、社会的に意義のある内容が多く、読者に勇気や教訓を与える役割も果たします。日記とは異なり、最初から他人に読まれることを意識して書かれる公的な性格を持つ文章です。
手記の例文
- ( 1 ) 彼女の闘病手記を読んで、生きる勇気をもらいました。
- ( 2 ) 有名登山家の遭難手記は、緊迫感があって一気に読んでしまいました。
- ( 3 ) 戦争体験者の手記は、平和の大切さを教えてくれます。
- ( 4 ) 芸能人の自伝的手記が、ベストセラーになっています。
- ( 5 ) 事故からの生還手記を執筆中で、来月出版予定です。
- ( 6 ) 阪神大震災の体験手記を読んで、防災意識が高まりました。
手記の会話例
日記と手記の違いまとめ
日記と手記は、書く目的と読者の想定において根本的な違いがあります。日記は自分のための私的な記録で、日常的な出来事を継続的に書き留めます。
手記は他人に読んでもらうための文章で、特別な体験を詳しく記録し、読み物として完成させます。日記は書く行為自体に意味があり、手記は伝えることに重点があります。
プライベートな記録なら日記、公表する体験談なら手記という使い分けになります。
日記と手記の読み方
- 日記(ひらがな):にっき
- 日記(ローマ字):nikki
- 手記(ひらがな):しゅき
- 手記(ローマ字):shuki