【もう】と【まだ】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

もうとまだの分かりやすい違い
もうは動作や状態が完了した、または間もなく完了することを表し、すでに起きたことや確定的な未来を示します。
まだは動作や状態が継続中で完了していないことを表し、未完了や継続を示します。
もうは完了・到達、まだは未完了・継続という時間的な対立関係にあり、正反対の概念です。
もうとは?
もうは、ある動作や状態がすでに完了した、または間もなく完了することを表す副詞です。もう終わった、もう着いたのように完了を表したり、もう10時だ、もう大人だのように、ある時点や状態に到達したことを示したりします。
また、もう帰る、もうすぐ春だのように、近い将来の確定的な事柄も表現できます。感情的にはもういい、もう嫌だのように、限界や諦めを表すこともあります。
さらに、もう一度、もう少しのように、追加や累加を表す用法もあります。時間の経過を意識させ、変化や進行を強調する、日本語の基本的で重要な時間表現の一つです。
もうの例文
- ( 1 ) もう宿題は終わりました。
- ( 2 ) もう夜遅いから寝なさい。
- ( 3 ) もうすぐ誕生日だね。
- ( 4 ) もう我慢できない。
- ( 5 ) もう一回説明してください。
- ( 6 ) もう春が来た気がする。
もうの会話例
まだとは?
まだは、ある動作や状態が完了していない、継続中であることを表す副詞です。まだ終わっていない、まだ着いていないのように未完了を表したり、まだ若い、まだ早いのように、ある時点や状態に達していないことを示したりします。
期待や希望を込めてまだ間に合う、まだチャンスはあると使うこともあれば、不満や焦りを表してまだできない、まだ来ないと使うこともあります。
また、まだまだと重ねることで、程度が不十分であることを強調できます。現在の状態が継続していることを示し、将来の変化の可能性を含意する、時間の流れを表現する重要な副詞です。
まだの例文
- ( 1 ) まだ宿題が終わっていません。
- ( 2 ) まだ時間はあるから大丈夫。
- ( 3 ) まだ子供なんだから無理しないで。
- ( 4 ) まだ諦めるのは早い。
- ( 5 ) まだ半分しかできていない。
- ( 6 ) まだ春には早いですね。
まだの会話例
もうとまだの違いまとめ
もうとまだは、時間的な観点から見て正反対の概念を表す副詞です。もうは完了・到達・限界を、まだは未完了・未到達・継続を示します。
もう食べたとまだ食べていないのように、同じ動作に対して対立的に使われます。話者の期待や感情によって、もうは諦めや満足を、まだは希望や不満を表すこともあり、心理的なニュアンスも含む重要な時間表現です。
もうとまだの読み方
- もう(ひらがな):もう
- もう(ローマ字):mou
- まだ(ひらがな):まだ
- まだ(ローマ字):mada