【ました】と【でした】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

ましたとでしたの分かりやすい違い
ましたは動詞の丁寧な過去形で、動作や変化を表す動詞に付いて過去の出来事を丁寧に述べます。
でしたはだ、ですの過去形で、名詞や形容動詞の後に付いて状態や属性の過去を表します。
ましたは動作の過去、でしたは状態の過去という文法的な違いがあります。
ましたとは?
ましたは、動詞の連用形に付いて、丁寧な過去形を作る助動詞です。行きました、食べました、勉強しましたのように、動作や変化を表す動詞と組み合わせて使用されます。敬語のますの過去形として、相手に対する敬意を保ちながら過去の出来事を述べる際に用いられます。
日常会話からビジネスシーン、公式な場面まで幅広く使われる基本的な敬語表現です。また、ありがとうございましたのように、完了した行為への感謝を表す際にも使用されます。
動作の完了と丁寧さを同時に表現できる、日本語の敬語体系において欠かせない文法要素で、コミュニケーションの礼儀正しさを保つ重要な役割を果たしています。
ましたの例文
- ( 1 ) 昨日、友達に会いました。
- ( 2 ) 宿題を全部終わらせました。
- ( 3 ) 美味しい料理を作りました。
- ( 4 ) 会議に参加しました。
- ( 5 ) 早起きして散歩しました。
- ( 6 ) プレゼントを買いました。
ましたの会話例
でしたとは?
でしたは、だ、ですの過去形で、名詞や形容動詞、形容詞の一部に付いて、過去の状態や属性を丁寧に表現します。学生でした、静かでした、素敵でしたのように使用されます。存在、状態、性質などの過去を表し、〜だったの丁寧な形として機能します。
また、そうでしたか、どうでしたかのように、相手の話への相槌や質問にも使われます。形容詞の場合は美しかったですのようにかったですを使うことも多いですが、美しいものでしたのような表現も可能です。
ましたが動作を表すのに対し、でしたは状態や属性を表すという明確な使い分けがある、日本語の時制表現の基本的な要素です。
でしたの例文
- ( 1 ) 彼は医者でした。
- ( 2 ) 昨日は雨でした。
- ( 3 ) とても楽しい一日でした。
- ( 4 ) 初めての経験でした。
- ( 5 ) 素晴らしい景色でした。
- ( 6 ) 予想外の結果でした。
でしたの会話例
ましたとでしたの違いまとめ
ましたとでしたは、どちらも過去を表す丁寧な表現ですが、接続する品詞と表す内容が異なります。ましたは動詞に付いて動作や変化の過去を、でしたは名詞・形容動詞に付いて状態や属性の過去を表します。
行きました(動作)と学生でした(状態)のように、動きのあるなしで使い分けます。
この区別は日本語の基本的な文法規則です。
ましたとでしたの読み方
- ました(ひらがな):ました
- ました(ローマ字):mashita
- でした(ひらがな):でした
- でした(ローマ字):deshita