【閲覧】と【縦覧】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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閲覧と縦覧の分かりやすい違い

閲覧は、本や書類、資料などを見ることを表す言葉です。図書館で本を読んだり、役所で申請書類を確認したりする時に使います。

一方、縦覧は、書類や資料を一定期間、誰でも見られるように公開することを指します。選挙人名簿や都市計画の案などを、市民が自由に見られるようにする場合に使われます。

閲覧は個人が見る行為、縦覧は公開して多くの人に見せる行為という違いがあります。

閲覧とは?

閲覧とは、書類や資料、本などを見ることを意味します。図書館で本を読む、役所で書類を確認する、病院でカルテを見るなど、様々な場面で使われます。

「見る」よりも改まった表現で、公的な場面や正式な文書でよく使用されます。インターネットでウェブサイトを見ることも「閲覧」と言い、閲覧履歴という言葉もあります。

基本的に、個人が必要に応じて資料を見る行為全般を指し、見る側の立場から使う言葉です。申請すれば見られる書類を確認する時などにも使われます。

閲覧の例文

  • ( 1 ) 図書館で参考資料を閲覧してレポートを書きました。
  • ( 2 ) 市役所で住民票の写しを閲覧することができます。
  • ( 3 ) 病院で自分のカルテを閲覧したいと申し出ました。
  • ( 4 ) インターネットの閲覧履歴を定期的に削除しています。
  • ( 5 ) 会社の規則を閲覧して、休暇の取り方を確認しました。
  • ( 6 ) 美術館で貴重な資料を閲覧する許可をもらいました。

閲覧の会話例

図書館で古い新聞を閲覧できますか?
はい、過去1年分の新聞なら自由に閲覧できますよ。
市のホームページで会議録は閲覧できるんですか?
ええ、PDFファイルで閲覧可能です。ダウンロードもできますよ。
個人情報が含まれる書類も閲覧できるのでしょうか?
本人確認ができれば、ご自身の情報は閲覧していただけます。

縦覧とは?

縦覧とは、書類や資料を一定期間、多くの人が自由に見られるように公開することを意味します。主に行政機関が市民に対して情報を公開する際に使われる言葉です。

選挙人名簿の縦覧、都市計画案の縦覧、固定資産課税台帳の縦覧など、法律で定められた手続きとして行われることが多いです。縦覧期間中は、誰でも自由に見ることができ、意見を述べることも可能です。

「公開する」「展示する」に近い意味ですが、より公式で法的な手続きを伴う場合に使われます。見せる側の立場から使う言葉で、民主的な手続きの一環として重要な役割を果たしています。

縦覧の例文

  • ( 1 ) 選挙人名簿の縦覧が今月20日から始まります。
  • ( 2 ) 都市計画の変更案を縦覧に供していますのでご確認ください。
  • ( 3 ) 固定資産課税台帳の縦覧期間は4月1日から5月31日までです。
  • ( 4 ) 市民の皆様に縦覧していただくため、1階ロビーに資料を展示しています。
  • ( 5 ) 環境影響評価書を2週間縦覧し、意見を募集します。
  • ( 6 ) 新しい条例案を縦覧して、市民の意見を聞くことになりました。

縦覧の会話例

都市計画の変更について縦覧があるそうですね。
はい、来週から2週間、市役所で縦覧を行います。ぜひご覧ください。
縦覧期間中に意見を出すことはできますか?
もちろんです。縦覧場所に意見書の用紙も用意してあります。
選挙人名簿の縦覧はいつから始まりますか?
今月の15日から5日間、各支所で縦覧できます。

閲覧と縦覧の違いまとめ

閲覧は個人が書類や資料を見る行為を指し、図書館での読書や役所での書類確認など日常的な場面で使われます。

縦覧は行政機関が一定期間、誰でも見られるように書類を公開することで、選挙人名簿や都市計画案の公開など、法的手続きの場面で使われます。

つまり、閲覧は「見る側」の行為、縦覧は「見せる側」の行為という違いがあり、縦覧の方がより公式で民主的な手続きを表す言葉です。

閲覧と縦覧の読み方

  • 閲覧(ひらがな):えつらん
  • 閲覧(ローマ字):etsurann
  • 縦覧(ひらがな):じゅうらん
  • 縦覧(ローマ字):juurann
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