【聴取】と【徴取】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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聴取と徴取の分かりやすい違い

聴取と徴取は、読み方は同じちょうしゅですが、意味が全く違います。

聴取は、人から話を聞き取ることです。警察の事情聴取や、意見を聴取するときに使います。聴という字が入っているので、聞くことだと覚えましょう。徴取は、お金や物を集めて取ることです。税金を徴取する、会費を徴取するときに使います。

聴取は聞くこと、徴取は取り立てることという違いがあります。

聴取とは?

聴取とは、人から話や意見、情報などを聞き取ることを意味します。事情聴取意見聴取のように、公的な場面で使われることが多い言葉です。

警察や裁判所での取り調べ、行政機関での意見収集、調査活動での情報収集など、正式な手続きとして行われる聞き取りを表します。単に聞くだけでなく、記録や分析を伴うことが多いです。

聴の字は耳を傾けてよく聞くという意味を持ち、注意深く、目的を持って聞き取る行為を表現します。公式な場面での情報収集手段として重要な言葉です。

聴取の例文

  • ( 1 ) 警察が参考人から事情聴取を行った。
  • ( 2 ) 住民の意見を聴取する機会を設けた。
  • ( 3 ) 証人から詳しく聴取する必要がある。
  • ( 4 ) ラジオ番組を聴取する。
  • ( 5 ) 関係者全員から聴取を終えた。
  • ( 6 ) 聴取した内容を報告書にまとめる。

聴取の会話例

容疑者から事情聴取を行う予定です。
聴取にはどのくらい時間がかかりますか?
通常、聴取は1〜2時間程度です。
聴取の際は弁護士の同席も可能ですか?
もちろんです。聴取には弁護士が立ち会えます。
聴取内容は記録されるんですね。

徴取とは?

徴取とは、税金、料金、会費などの金銭や物品を取り立てることを意味します。徴収とも書き、同じ意味で使われます。行政や組織が正当な権限に基づいて集める行為を指します。

税金を徴取する授業料を徴取するのように、義務や規則に基づいて支払いを求める場面で使用されます。強制力を伴うことが多く、法的根拠がある場合がほとんどです。

徴の字は取り立てる集めるという意味を持ち、公的機関や正式な組織が、定められた金額や物品を集める行為を表現する言葉です。

徴取の例文

  • ( 1 ) 所得税を徴取する。
  • ( 2 ) 会費を徴取することになった。
  • ( 3 ) 追加料金を徴取します。
  • ( 4 ) 授業料の徴取方法が変更された。
  • ( 5 ) 罰金を徴取する権限がある。
  • ( 6 ) 必要経費を参加者から徴取する。

徴取の会話例

今月の会費を徴取させていただきます。
徴取方法は振込でもいいですか?
はい、徴取は振込でも現金でも構いません。
徴取期限はいつまでですか?
月末までに徴取させていただければ幸いです。
遅れた場合、延滞金も徴取されますか?

聴取と徴取の違いまとめ

聴取は話を聞き取ること、徴取は金品を取り立てることという根本的な違いがあります。

事件の捜査では聴取、税金の支払いでは徴取を使います。聴取は情報収集の手段、徴取は金銭収集の行為として明確に区別されます。

同音異義語として間違えやすいので、漢字の意味を理解して正しく使い分けましょう。

聴取と徴取の読み方

  • 聴取(ひらがな):ちょうしゅ
  • 聴取(ローマ字):choushu
  • 徴取(ひらがな):ちょうしゅ
  • 徴取(ローマ字):choushu
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