【果物】と【果実】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

果物と果実の分かりやすい違い
果物は、リンゴやミカンなど、甘くて生で食べる植物の実の部分を指す日常的な言葉です。
果実は、植物学的に花が実になった部分全体を指し、食べられないものも含む専門的な言葉です。
果物は「食べる部分・日常語」、果実は「植物の実全体・専門語」という違いがあります。
果物とは?
果物とは、植物の実のうち、主に甘味があり生食用として食べられるものを指す日常的な言葉です。リンゴ、ミカン、ブドウ、イチゴ、バナナなど、デザートや間食として楽しまれる食材全般を表します。「果物屋」「果物狩り」「季節の果物」など、日常会話で最も頻繁に使われる表現です。
果物は、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノールなどの栄養素を豊富に含み、健康維持に重要な食材です。「朝の果物は金」という言葉もあるように、消化が良く、即効性のあるエネルギー源として重宝されています。生食が基本ですが、ジャム、ジュース、ケーキなどにも加工されます。
日本では、贈答用の高級果物も文化として定着しており、見た目の美しさ、糖度、サイズなどにこだわった「ブランド果物」も人気です。旬の果物を楽しむことは、日本の食文化の重要な要素となっています。
果物の例文
- ( 1 ) 新鮮な果物を毎朝食べています。
- ( 2 ) 果物の糖度を測定して、完熟度を確認します。
- ( 3 ) 子どもの好きな果物は、イチゴとブドウです。
- ( 4 ) 果物狩りに行って、たくさん収穫しました。
- ( 5 ) 高級果物を贈答用に選びました。
- ( 6 ) 果物を使ったデザートを作るのが趣味です。
果物の会話例
果実とは?
果実とは、植物学的に被子植物の花が受粉後に発達した器官全体を指す専門用語です。種子を保護し、散布を助ける役割があり、食用・非食用を問わず、トマトやキュウリなども植物学的には果実に分類されます。「果実酒」「果実酢」「乾燥果実」など、加工品の名称でよく使われます。
果実は、真果(リンゴ、ナシ)、偽果(イチゴ、イチジク)、複合果(パイナップル)など、形成過程により細かく分類されます。また、「果実の収穫」「果実の成熟」など、農業や植物学の文脈で使用されることが多く、より学術的で専門的なニュアンスを持ちます。
食品表示や法律用語では「果実」が正式に使用され、「果実飲料」「果実加工品」などの用語が定められています。また、「努力の果実」のような比喩的表現でも使われ、成果や結果を表す言葉としても定着しています。
果実の例文
- ( 1 ) 果実酒を仕込む季節になりました。
- ( 2 ) この果実飲料は、添加物不使用です。
- ( 3 ) 植物の果実形成について研究しています。
- ( 4 ) 乾燥果実は、保存食として優れています。
- ( 5 ) 果実の糖度と酸度のバランスが重要です。
- ( 6 ) 熱帯果実の輸入が増加しています。
果実の会話例
果物と果実の違いまとめ
果物は食用の甘い実を指す日常語、果実は植物学的な実全体を指す専門語という違いがあります。
スーパーでは「果物売り場」、ジュースのラベルでは「果実100%」というように使い分けられます。果物は身近で親しみやすく、果実は正式で専門的な印象を与えます。
日常会話では果物、学術的・商業的な文脈では果実を使うことで、適切な表現ができます。
果物と果実の読み方
- 果物(ひらがな):くだもの
- 果物(ローマ字):kudamono
- 果実(ひらがな):かじつ
- 果実(ローマ字):kajitsu