【利息】と【インタレスト】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

利息とインタレストの分かりやすい違い
利息は、お金を貸したり預けたりしたときにもらえる、または借りたときに払うお金のことで、日本語の表現です。
インタレストは、英語のInterestから来た言葉で、金融では利息と同じ意味ですが、「利害関係」という別の意味もあります。
金融の話では両方とも同じ意味ですが、インタレストは他の意味でも使われることがある点が違います。
利息とは?
利息とは、金銭の貸借や預金に対して、元本に加えて支払われる対価のことです。貸し手にとっては運用収益、借り手にとっては資金調達コストとなります。利息は通常、年率で表示され、日割り計算されることが一般的です。
企業経営において、支払利息は重要な財務指標の一つです。営業利益に対する支払利息の割合インタレストカバレッジレシオは、企業の債務返済能力を示す指標として使われます。また、受取利息は余剰資金の運用成果を表します。
利息の計算方法には単利と複利があり、長期の運用や借入では複利効果が大きくなります。税務上、支払利息は原則として損金算入可能ですが、受取利息は益金として課税対象となります。
利息の例文
- ( 1 ) 借入金の利息は、毎月の返済額に含まれて支払われます。
- ( 2 ) 定期預金の利息は、満期時に元本と一緒に受け取れます。
- ( 3 ) 支払利息の削減は、企業の収益性向上に直結します。
- ( 4 ) 延滞利息は通常の利息より高率に設定されています。
- ( 5 ) 受取利息には20.315%の源泉所得税が課されます。
- ( 6 ) 利息計算は、日数と金利を正確に把握することが重要です。
利息の会話例
インタレストとは?
インタレストとは、英語のInterestをカタカナ表記したもので、金融用語としては利息を意味します。ただし、ビジネス用語としては「利害関係」「持分」「権益」という意味でも使用され、文脈により意味が異なる点に注意が必要です。
金融分野でのインタレストは、「インタレストレート金利」「インタレストペイメント利払い」「アクルードインタレスト経過利息」などの複合語で使用されることが多いです。国際金融取引では標準的な用語として定着しています。
また、M&Aの文脈では「マイノリティインタレスト少数株主持分」、会計では「インタレストベアリング債務有利子負債」など、利息以外の意味でも広く使用されており、金融英語として重要な用語です。
インタレストの例文
- ( 1 ) ローンのインタレストレートが改定される時期が近づいています。
- ( 2 ) アクルードインタレスト経過利息の計算を確認してください。
- ( 3 ) インタレストカバレッジレシオが低下しており、注意が必要です。
- ( 4 ) インタレストベアリング債務の圧縮が、財務改善の課題です。
- ( 5 ) 彼はこのプロジェクトに強いインタレスト利害関係を持っています。
- ( 6 ) ネットインタレストマージン純金利ざやが銀行収益の鍵です。
インタレストの会話例
利息とインタレストの違いまとめ
利息とインタレストは金融用語としては同じ意味ですが、インタレストには他の意味もあります。
純粋に金利の対価を指す場合は「利息」、国際金融や複合語では「インタレスト」、利害関係を指す場合も「インタレスト」という使い分けが一般的です。
文脈を正しく理解して使い分けることで、誤解のないコミュニケーションが可能になります。
利息とインタレストの読み方
- 利息(ひらがな):りそく
- 利息(ローマ字):risoku
- インタレスト(ひらがな):いんたれすと
- インタレスト(ローマ字):intaresuto