【名目金利】と【表示金利】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

名目金利と表示金利の分かりやすい違い
名目金利と表示金利は、金融商品に書かれている表面上の金利を指す言葉です。銀行の店頭やパンフレットで年2.5%と表示されている金利が、まさに名目金利・表示金利です。
名目金利は主に経済学や金融政策の文脈で使われ、インフレを考慮しない金利という意味合いが強いです。表示金利は、実務的に商品に表示されている金利を指すことが多いです。
どちらも税金や手数料は含まれておらず、実際の手取りや負担とは異なることがあるため、注意が必要です。
名目金利とは?
名目金利とは、インフレ率を考慮しない、額面通りの金利のことです。経済学では実質金利と対をなす概念として扱われ、名目金利=実質金利+期待インフレ率という関係があります。
例えば、定期預金の金利2%、住宅ローン金利3%というのは全て名目金利です。日本銀行が発表する政策金利も名目金利であり、これを基準に市中金利が形成されます。投資や借入の判断では、名目金利だけでなく、インフレを考慮した実質的な価値の変化も考慮することが重要です。
特に長期投資では、名目金利と実質金利の差が大きな影響を与えます。
名目金利の例文
- ( 1 ) 名目金利3%でも、インフレ率2%なら実質金利は1%となります。
- ( 2 ) 中央銀行は名目金利を操作することで、経済活動をコントロールします。
- ( 3 ) 名目金利がゼロでも、デフレ下では実質金利はプラスになります。
- ( 4 ) 企業の資金調達コストは、名目金利に各種プレミアムが加算されます。
- ( 5 ) 名目金利の国際比較では、各国のインフレ率の違いに注意が必要です。
- ( 6 ) 長期国債の名目金利は、将来のインフレ期待を反映しています。
名目金利の会話例
表示金利とは?
表示金利とは、金融商品のパンフレットや広告に記載されている金利のことです。店頭表示金利、基準金利とも呼ばれ、顧客が最初に目にする金利情報となります。銀行窓口で見るスーパー定期1年もの 年0.2%といった表示がまさに表示金利です。
ただし、実際の適用金利は、キャンペーンや優遇条件により表示金利と異なることがあります。住宅ローンでは、表示金利店頭金利から優遇金利を差し引いた金利が実際の適用金利となります。
表示金利3%でも、優遇により実際は1.5%で借りられるケースも多く見られます。
表示金利の例文
- ( 1 ) 住宅ローンの表示金利は3%ですが、優遇後は1.5%になります。
- ( 2 ) 表示金利は店頭金利とも呼ばれ、基準となる金利を示しています。
- ( 3 ) キャンペーン金利は、通常の表示金利に上乗せされることが多いです。
- ( 4 ) 表示金利からの引下げ幅は、顧客の信用度により異なります。
- ( 5 ) ネット銀行の表示金利は、店舗型銀行より高めに設定されています。
- ( 6 ) 表示金利は毎月見直され、市場金利を反映して変動します。
表示金利の会話例
名目金利と表示金利の違いまとめ
名目金利と表示金利は、本質的に同じ額面上の金利を指しますが、使用される文脈が異なります。経済分析では名目金利、実務では表示金利という使い分けが一般的です。
金融商品を選ぶ際は、名目金利・表示金利だけでなく、実質金利や実効金利も考慮することが大切です。特に長期の資産運用や借入では、わずかな金利差が大きな違いを生みます。
また、表示金利には様々な条件が付いていることが多いため、適用条件を詳しく確認し、自分に適用される実際の金利を把握することが重要です。
名目金利と表示金利の読み方
- 名目金利(ひらがな):めいもくきんり
- 名目金利(ローマ字):meimokukinnri
- 表示金利(ひらがな):ひょうじきんり
- 表示金利(ローマ字):hyoujikinnri