【金利】と【利率】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

金利と利率の分かりやすい違い
金利と利率は、お金の貸し借りで発生する利子りしの割合を表す言葉です。利子とは、お金を借りた人が貸してくれた人に支払うお礼のようなものです。
金利は主に借りる側から見た利子の割合で、利率は貸す側から見た利子の割合として使い分けられることがあります。
ただし、銀行や証券会社では、この2つをほぼ同じ意味で使うことも多く、厳密な使い分けはされていないのが実情です。
金利とは?
金利とは、お金を借りた時に支払う利子の割合のことです。例えば、100万円を年3%の金利で借りると、1年後には3万円の利子を支払うことになります。
金融業界では、住宅ローンや企業向け融資など、借り手側の立場で使われることが多い言葉です。日本銀行が決める政策金利のように、経済全体に影響を与える重要な指標としても使われます。
金利には単利と複利があり、単利は元本だけに利子がつき、複利は利子にも利子がつく仕組みです。複利の方が最終的な支払額は大きくなります。
金利の例文
- ( 1 ) 当行の住宅ローン金利は、現在2.5%となっております。
- ( 2 ) 企業向け融資の金利は、信用リスクに応じて個別に設定させていただきます。
- ( 3 ) 変動金利型の商品では、市場金利の動向により返済額が変わる可能性があります。
- ( 4 ) 日本銀行の政策金利引き上げにより、各種ローンの金利も上昇傾向にあります。
- ( 5 ) 金利が低い今のうちに、固定金利への借り換えを検討されてはいかがでしょうか。
- ( 6 ) クレジットカードのキャッシング金利は、一般的に15%前後と高めに設定されています。
金利の会話例
利率とは?
利率とは、お金を貸した時に受け取る利子の割合のことです。預金や債券投資など、資金を運用する側の視点で使われることが多い言葉です。
銀行の定期預金の利率が0.1%の場合、100万円を1年間預けると1,000円の利息を受け取れます。証券会社では、国債や社債の利率をクーポンレートと呼ぶこともあります。
利率は市場の需給バランスや中央銀行の金融政策によって変動します。一般的に、リスクが高い投資ほど高い利率が設定され、安全性の高い預金などは低い利率になる傾向があります。
利率の例文
- ( 1 ) 定期預金の利率は0.2%ですが、キャンペーン期間中は0.5%の特別利率を適用します。
- ( 2 ) 国債の利率は低いですが、元本保証があるため安全性の高い運用商品です。
- ( 3 ) 当ファンドの予想配当利率は年3.5%を目標としています。
- ( 4 ) 普通預金の利率は0.001%と低いため、まとまった資金は定期預金での運用をお勧めします。
- ( 5 ) 社債の利率は、発行企業の信用格付けによって大きく異なります。
- ( 6 ) 外貨預金は高利率が魅力ですが、為替リスクもあることにご注意ください。
利率の会話例
金利と利率の違いまとめ
金利と利率は、どちらもお金の値段を表す言葉として、金融業界では頻繁に使われます。借りる側の視点では金利、貸す側の視点では利率と使い分けることもありますが、実務では同じ意味で使われることが多いです。
重要なのは、これらの数字が私たちの生活や企業経営に大きな影響を与えることです。住宅ローンの金利が1%違うだけで、総返済額は数百万円変わることもあります。
金融商品を選ぶ際は、金利・利率の数字だけでなく、手数料や税金、リスクなども含めて総合的に判断することが大切です。
金利と利率の読み方
- 金利(ひらがな):きんり
- 金利(ローマ字):kinnri
- 利率(ひらがな):りりつ
- 利率(ローマ字):riritsu