【譲渡性預金】と【CD】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

譲渡性預金とCDの分かりやすい違い
譲渡性預金は、他の人に譲り渡すことができる特別な定期預金で、主に大企業が使う金融商品です。
CDは、英語のCertificate of Deposit預金証書の略で、譲渡性預金と同じ意味です。
どちらも同じ金融商品を指していて、正式には譲渡性預金、短く言うときはCDと呼ばれることが多いです。
譲渡性預金とは?
譲渡性預金とは、銀行が発行する譲渡可能な定期預金証書で、満期前でも市場で売買できる金融商品です。最低預入金額は5,000万円以上と高額で、主に大企業や機関投資家が余剰資金の短期運用に利用します。
通常の定期預金と異なり、譲渡性預金は中途解約ができない代わりに、証書を第三者に譲渡することで換金できます。これにより流動性が確保され、金利も通常の定期預金より高めに設定されることが一般的です。
譲渡性預金は無記名式で発行され、預金保険制度の対象外となります。企業の資金運用において、安全性と流動性を両立させた商品として、短期の余剰資金運用に広く活用されています。
譲渡性預金の例文
- ( 1 ) 当社は余剰資金を3ヶ月物の譲渡性預金で運用しています。
- ( 2 ) 譲渡性預金は中途解約できませんが、市場で売却可能です。
- ( 3 ) 譲渡性預金の最低購入金額は5,000万円からとなっています。
- ( 4 ) 大手銀行が発行する譲渡性預金は、信用リスクが低いです。
- ( 5 ) 譲渡性預金は預金保険の対象外なので、発行銀行の選定が重要です。
- ( 6 ) 満期前に資金が必要になったため、譲渡性預金を市場で売却しました。
譲渡性預金の会話例
CDとは?
CDとは、Certificate of Deposit預金証書の略称で、譲渡性預金を指す金融用語です。金融実務では譲渡性預金よりもCDという略称の方が頻繁に使用され、「CD金利」「CDレート」「CD市場」などの用語も定着しています。
CDは金融市場で活発に取引されており、短期金融市場の重要な構成要素となっています。期間は2週間から1年までが一般的で、企業の短期資金運用ニーズに対応しています。市場金利を反映した価格で売買されます。
日本のCD市場は1979年に創設され、以来、企業の効率的な資金運用手段として発展してきました。現在では、コマーシャルペーパーCPと並ぶ代表的な短期金融商品として位置づけられています。
CDの例文
- ( 1 ) 短期のCD金利が上昇傾向にあり、運用妙味が出てきました。
- ( 2 ) 1億円のCDを購入し、6ヶ月間の運用を開始しました。
- ( 3 ) CD市場の流動性は高く、いつでも売買できます。
- ( 4 ) 複数の銀行のCDレートを比較して、最も有利な条件を選びました。
- ( 5 ) CDの購入は、証券会社経由でも可能です。
- ( 6 ) 企業の短期運用では、CDとCPが主要な選択肢です。
CDの会話例
譲渡性預金とCDの違いまとめ
譲渡性預金が正式名称で、CDはその英語略称です。両者は完全に同じ金融商品を指しています。
金融実務では、簡潔で使いやすいCDという表現が主流となっており、「譲渡性預金を購入する」というより「CDを買う」という表現の方が一般的です。
正式な文書では譲渡性預金、日常業務や市場関係者間ではCDという使い分けが定着しています。
譲渡性預金とCDの読み方
- 譲渡性預金(ひらがな):じょうとせいよきん
- 譲渡性預金(ローマ字):joutosei yokin
- CD(ひらがな):しーでぃー
- CD(ローマ字):shii dii