【非上場】と【未上場】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

非上場と未上場の分かりやすい違い
非上場と未上場は、企業が証券取引所株式を売買する市場に株式を公開していない状態を表しますが、微妙な違いがあります。
非上場は上場をやめたまたはあえて上場しない企業、未上場はまだ上場していない企業を指すことが多いです。
金融業界では、この違いを理解することで、企業の経営戦略や成長段階を適切に把握できます。
非上場とは?
非上場とは、証券取引所に株式を上場していない企業のことです。かつて上場していたが上場廃止した企業や、規模は大きいが戦略的に上場しない選択をした企業を指すことが多いです。
非上場企業は、株主が限定的で経営の自由度が高く、短期的な利益追求の圧力から解放されるメリットがあります。
日本では、サントリーやロッテ、竹中工務店など、大規模でも非上場を選択している企業があります。これらの企業は、長期的視点での経営や創業家の経営権維持を重視しています。
非上場の例文
- ( 1 ) 当社は非上場企業ですが、安定した財務基盤を持っています。
- ( 2 ) 非上場のメーカーですが、業界シェアはトップクラスです。
- ( 3 ) サントリーは非上場を維持しながら、グローバル展開を進めています。
- ( 4 ) 非上場化により、長期的な研究開発投資が可能になりました。
- ( 5 ) MBO経営陣による買収により、非上場化を実現しました。
- ( 6 ) 非上場企業への転職は、株式報酬の面で注意が必要です。
非上場の会話例
未上場とは?
未上場とは、証券取引所にまだ株式を上場していない企業のことです。設立から日が浅いベンチャー企業や、上場準備中の企業、規模が小さく上場基準を満たしていない企業などが該当します。
未上場企業は、将来的に上場を目指している場合が多く、IPO新規株式公開に向けて準備を進めていることがあります。
投資家にとっては、未上場企業への投資は高いリターンが期待できる一方、流動性が低く売買が難しくリスクも高いという特徴があります。スタートアップ投資などが典型的な例です。
未上場の例文
- ( 1 ) この未上場企業は、3年後のIPOを目指しています。
- ( 2 ) 未上場株式の評価は、類似上場企業を参考に行います。
- ( 3 ) ベンチャーキャピタルは未上場企業に積極投資しています。
- ( 4 ) 未上場企業の財務情報は、開示義務がないため限定的です。
- ( 5 ) 未上場段階での資金調達は、主にVCや事業会社から行います。
- ( 6 ) 未上場企業との取引では、信用調査が特に重要になります。
未上場の会話例
非上場と未上場の違いまとめ
非上場と未上場の主な違いは、企業の意図と状態にあります。非上場は上場しない選択や上場廃止後の状態を示し、戦略的な判断が背景にあることが多いです。
一方、未上場はまだ上場に至っていない状態を表し、将来の上場可能性を含んでいます。
金融実務では、非上場企業は安定的で長期的な取引相手、未上場企業は成長性とリスクを併せ持つ投資対象として評価することが重要です。
非上場と未上場の読み方
- 非上場(ひらがな):ひじょうじょう
- 非上場(ローマ字):hijoujou
- 未上場(ひらがな):みじょうじょう
- 未上場(ローマ字):mijoujou