【逆張り】と【順張り】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

逆張りと順張りの分かりやすい違い
逆張りと順張りは、相場の方向性に対する正反対の投資戦略で、エントリータイミングの考え方が根本的に異なります。
逆張りは人の行く裏に道あり花の山の精神で相場と逆行、順張りはトレンドは友達の考えで相場に追随します。どちらも一長一短があり、使いこなしが重要です。
金融実務では、相場環境や投資スタイルに応じて両戦略を使い分け、時には組み合わせることで、収益機会の最大化を図ります。
逆張りとは?
逆張りとは、相場の流れに逆らって売買する投資手法です。株価が下落している時に買い、上昇している時に売るという、大衆心理と逆の行動を取ります。人の行く裏に道あり花の山という相場格言が、この手法の本質を表しています。
逆張りの利点は、割安な水準で買えること、天井や底値を捉えやすいことです。バリュー投資家の多くは逆張り的アプローチを取り、企業価値に比べて株価が割安な銘柄を購入します。
リスクは、下落トレンドが続いて含み損が拡大する落ちるナイフを掴む状態になることです。財務分析力と忍耐力が必要で、初心者には難しい手法とされています。
逆張りの例文
- ( 1 ) 暴落時こそ逆張りの好機と考え、優良株を買い集めました。
- ( 2 ) 逆張り投資により、リーマンショック後に大きな利益を得ました。
- ( 3 ) PBR1倍割れの銘柄に逆張り投資しています。
- ( 4 ) 恐怖指数が高い時は、逆張りのチャンスです。
- ( 5 ) 逆張りには勇気が必要ですが、リターンも大きいです。
- ( 6 ) センチメントが極端に悪化した時が、逆張りの仕込み時です。
逆張りの会話例
順張りとは?
順張りとは、相場の流れに沿って売買する投資手法です。上昇トレンドでは買い、下降トレンドでは売るという、相場の勢いに乗る戦略です。トレンドは友達流れに逆らうなという考え方が基本にあります。
順張りのメリットは、トレンドが続く限り利益を伸ばせること、損切りのタイミングが明確なことです。テクニカル分析を重視する投資家に好まれ、移動平均線のゴールデンクロスなどを売買シグナルとします。
デメリットは、トレンド転換時に損失を被りやすいこと、高値掴みや安値売りのリスクがあることです。また、もみ合い相場では売買シグナルが機能しにくくなります。
順張りの例文
- ( 1 ) 上昇トレンドを確認してから、順張りでエントリーしました。
- ( 2 ) 25日移動平均線を上抜けたら順張り買いのサインです。
- ( 3 ) 順張り戦略により、トレンドの8割を取ることができました。
- ( 4 ) ブレイクアウト後の順張りで、大きな利益を確保しました。
- ( 5 ) 順張りなら、損切りラインが明確で安心です。
- ( 6 ) モメンタム指標を使って、順張りのタイミングを計っています。
順張りの会話例
逆張りと順張りの違いまとめ
逆張りと順張りは、相場への向き合い方が正反対の投資戦略です。逆張りは割安感重視の中長期投資向き、順張りはトレンド重視の短中期投資向きという特徴があります。
相場環境により有効性が変わり、レンジ相場では逆張り、トレンド相場では順張りが機能しやすいとされています。
プロの投資家は両手法を使い分け、長期投資は逆張り的に割安株を仕込み、短期取引は順張りでトレンドに乗るなど、時間軸でも使い分けることが多いです。
逆張りと順張りの読み方
- 逆張り(ひらがな):ぎゃくばり
- 逆張り(ローマ字):gyakubari
- 順張り(ひらがな):じゅんばり
- 順張り(ローマ字):junnbari