【同意書】と【承諾書】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

同意書と承諾書の分かりやすい違い
同意書と承諾書は、どちらも合意を示す書類ですが、立場の違いがあります。
同意書は対等な立場での賛成・合意を表明する書類です。
承諾書は相手の要求を受け入れる受動的な承認書類ですが、実務では同様に使われます。
同意書とは?
同意書とは、ある事項について賛成・合意する意思を表明する書類です。医療における手術同意書、個人情報取得の同意書、研究参加への同意書など、主に相手方から説明を受けた上で、その内容に納得して賛同する場合に使用されます。対等な立場での意思表示という性格が強い書類です。
同意書では、十分な説明(インフォームドコンセント)を受けた上での自発的な同意であることが重要です。強制や誤解に基づく同意は無効となる可能性があります。署名・押印により、後日の証拠として機能します。撤回可能な場合はその旨も記載されます。
「同意書に署名する」「同意書を取得する」のように、説明を受けた上での賛同を表現する際に使用される言葉です。
同意書の例文
- ( 1 ) 個人情報の取り扱いについて、お客様から同意書をいただきました。
- ( 2 ) 新システム導入に関する従業員同意書を全員から回収しています。
- ( 3 ) 治験参加への同意書には、リスクと利益を明記する必要があります。
- ( 4 ) 同意書の撤回は、理由を問わずいつでも可能です。
- ( 5 ) オンラインでの同意書取得システムを導入し、業務効率が向上しました。
- ( 6 ) 未成年者の場合は、保護者の同意書も必要となります。
同意書の会話例
承諾書とは?
承諾書とは、相手方からの申し出、要求、依頼などを受け入れる意思を表明する書類です。採用内定承諾書、工事承諾書、使用承諾書など、相手方の提案や条件を了承する場合に使用されます。申し出を受ける側が、その内容を承認するという受動的な性格があります。
実務上は同意書と承諾書の区別は明確でなく、同じような場面で使用されることも多いです。ただし、承諾書の方が「相手の申し出を受け入れる」というニュアンスが強く、上下関係や申請に対する許可の意味合いを含むことがあります。
「承諾書を提出する」「承諾書で許可を得る」のように、相手の要求を受け入れる意思表示を表現する際に使用される言葉です。
承諾書の例文
- ( 1 ) 内定承諾書の提出期限は、内定通知から2週間以内です。
- ( 2 ) 施設使用承諾書を管理会社から取得し、イベント開催が可能になりました。
- ( 3 ) 業務委託承諾書により、外部への業務委託が正式に認められました。
- ( 4 ) 近隣住民から工事承諾書を取得し、建設工事を開始します。
- ( 5 ) データ使用承諾書に基づき、研究目的でのデータ活用を行います。
- ( 6 ) 承諾書の内容に条件を付けて、部分的な承認とすることも可能です。
承諾書の会話例
同意書と承諾書の違いまとめ
同意書と承諾書は、どちらも合意を示す書類ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。
同意書は説明を受けた上での対等な合意、承諾書は相手の申し出への受け入れという違いがありますが、実務では明確に区別されないことが多いです。
重要なのは、書類の名称より、合意内容を明確にし、双方の意思を正確に記録することです。
同意書と承諾書の読み方
- 同意書(ひらがな):どういしょ
- 同意書(ローマ字):douisho
- 承諾書(ひらがな):しょうだくしょ
- 承諾書(ローマ字):shoudakusho