【NPO法人】と【株式会社】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

NPO法人と株式会社の分かりやすい違い
NPO法人と株式会社は、どちらも法律で認められた組織ですが、目的が全く違います。NPO法人は、お金儲けを目的とせず、社会のために活動する団体です。
株式会社は、ビジネスでお金を稼いで、株主に利益を配ることを目的とする会社です。
NPO法人は社会貢献が目的、株式会社は利益追求が目的という大きな違いがあります。
NPO法人とは?
NPO法人(特定非営利活動法人)とは、営利を目的とせず、社会貢献活動を行うために設立される法人格です。教育、福祉、環境保護、まちづくりなど20の活動分野が法律で定められ、不特定多数の利益に寄与することを目的とします。
収益事業も可能ですが、利益は構成員に分配せず、全て本来の活動に充てる必要があります。理事3名以上、監事1名以上、社員10名以上で設立でき、所轄庁の認証が必要です。
税制上の優遇措置があり、寄付金控除の対象となる認定NPO法人制度もあります。ボランティアや寄付を活用し、行政や企業では対応困難な社会課題の解決を担っています。
NPO法人の例文
- ( 1 ) 地域の子ども食堂を運営するNPO法人と提携し、CSR活動を展開しています。
- ( 2 ) NPO法人への寄付は、税制上の優遇措置を受けられる場合があります。
- ( 3 ) 環境保護NPO法人との協働により、企業の社会的価値を高めています。
- ( 4 ) NPO法人の理事として、本業の経験を活かしたプロボノ活動をしています。
- ( 5 ) 認定NPO法人になると、寄付者にとってもメリットが大きくなります。
- ( 6 ) NPO法人でも、持続可能な運営のためには事業収入の確保が重要です。
NPO法人の会話例
株式会社とは?
株式会社とは、株式を発行して資金を調達し、営利活動を行う最も一般的な会社形態です。株主が出資し、取締役が経営を行い、利益を株主に配当として還元する仕組みです。資本金1円から設立可能で、有限責任(出資額の範囲内)であることが特徴です。
株主総会が最高意思決定機関で、取締役会(または取締役)が業務執行を行います。上場により広く資金調達が可能で、M&Aによる成長戦略も取れます。
定款で定めた事業目的の範囲内で自由に営利活動ができ、日本の企業の大半を占める組織形態です。法人税等の納税義務があり、決算公告などの情報開示も求められます。
株式会社の例文
- ( 1 ) 新規事業のため、株式会社を設立することになりました。
- ( 2 ) 株式会社の株主構成により、経営の自由度が変わってきます。
- ( 3 ) ベンチャーキャピタルから出資を受け、株式会社として急成長しています。
- ( 4 ) 株式会社として上場を目指し、ガバナンス体制を強化しています。
- ( 5 ) 株式会社の配当政策は、株主との重要なコミュニケーションツールです。
- ( 6 ) 中小規模の株式会社でも、社会的責任を果たすことが求められています。
株式会社の会話例
NPO法人と株式会社の違いまとめ
NPO法人と株式会社は、存在目的と運営原理が根本的に異なります。NPO法人は社会課題解決を目的とした非営利組織、株式会社は利益最大化を目的とした営利組織です。
利益配分、意思決定、資金調達、税制など、あらゆる面で違いがあります。
最近では、両者の特徴を活かした協働や、社会的企業という中間的な形態も注目されています。
NPO法人と株式会社の読み方
- NPO法人(ひらがな):えぬぴーおーほうじん
- NPO法人(ローマ字):enupi-o-houjinn
- 株式会社(ひらがな):かぶしきがいしゃ
- 株式会社(ローマ字):kabushikigaisha