【期末手当】と【勤勉手当】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

期末手当と勤勉手当の分かりやすい違い
期末手当と勤勉手当は、公務員のボーナスを構成する2つの手当です。期末手当は、働いた期間に応じて全員に同じ割合で支給される手当です。
勤勉手当は、仕事の成績や頑張りに応じて金額が変わる手当です。
期末手当はみんな平等、勤勉手当は頑張った人ほど多くもらえると覚えましょう。
期末手当とは?
期末手当とは、国家公務員や地方公務員に支給される賞与の基本部分で、在職期間に応じて算定される手当です。民間企業の賞与に相当し、基本的に全職員に一律の支給率で支給されます。年2回(6月・12月)の支給が一般的です。
支給額は基準給与月額×支給率×在職期間率で計算され、支給率は人事院勧告等により決定されます。休職や育児休業期間は在職期間から控除されることがあります。生活給的な性格を持つ手当です。
民間企業でも公務員に準じた給与体系を採用している場合、同様の名称を使用することがあります。安定的な収入として、職員の生活設計の基礎となる重要な給与です。
期末手当の例文
- ( 1 ) 今年の期末手当は、昨年と同じ2.25月分が支給されます。
- ( 2 ) 期末手当の支給日に向けて、給与計算の準備を進めています。
- ( 3 ) 育児休業期間中の期末手当は、日割り計算で減額されました。
- ( 4 ) 新規採用職員の期末手当は、在職期間に応じて計算されます。
- ( 5 ) 期末手当の支給率について、組合との交渉が続いています。
- ( 6 ) 期末手当は全職員一律のため、予算計上が容易です。
期末手当の会話例
勤勉手当とは?
勤勉手当とは、公務員の勤務成績に応じて支給される成果連動型の手当です。人事評価の結果により支給率が変動し、標準的な評価では基準額の100%、優秀な評価では最大150%程度まで増額されます。
期末手当と合わせて賞与を構成します。評価は5段階(特に優秀・優秀・良好・やや良好でない・良好でない)で行われ、上位評価者の割合には制限があります。これにより職員のモチベーション向上と公正な処遇を図ります。
民間企業の業績連動賞与に相当し、メリハリのある処遇により組織の活性化を促進します。ただし、評価の公平性・透明性の確保が課題となることもあります。
勤勉手当の例文
- ( 1 ) 今期の勤勉手当は、A評価により標準の120%が支給されました。
- ( 2 ) 勤勉手当の評価基準について、職員向け説明会を開催します。
- ( 3 ) 部下の勤勉手当査定のため、日頃の業務観察を重視しています。
- ( 4 ) 勤勉手当の格差が大きすぎるとの意見が、職員から出ています。
- ( 5 ) 目標管理制度の導入により、勤勉手当の評価が明確になりました。
- ( 6 ) 勤勉手当のC評価を受けた職員に、改善指導を行っています。
勤勉手当の会話例
期末手当と勤勉手当の違いまとめ
期末手当と勤勉手当は、公務員給与制度における賞与の二本柱です。期末手当が安定的な基礎部分、勤勉手当が成果に応じた変動部分という役割分担があります。
両手当の組み合わせにより、生活保障と成果主義のバランスを取っています。民間企業でも、固定賞与と業績連動賞与として同様の仕組みを採用する例があります。
適切な運用により、職員の意欲向上と組織の活性化を実現できます。
期末手当と勤勉手当の読み方
- 期末手当(ひらがな):きまつてあて
- 期末手当(ローマ字):kimatsuteate
- 勤勉手当(ひらがな):きんべんてあて
- 勤勉手当(ローマ字):kinnbennteate