【基本給】と【手当】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

基本給と手当の分かりやすい違い
基本給と手当は、どちらも給与を構成する要素ですが性質が異なります。基本給は職務内容や能力に応じて決まる固定的な給与の土台部分です。
手当は残業手当や住宅手当など、特定の条件を満たした場合に支給される追加報酬です。
基本給とは?
基本給は、従業員の職務内容、能力、経験、責任の程度などを総合的に評価して決定される固定的な給与です。
年齢給、職能給、職務給などの要素から構成され、毎月変動することなく支払われます。
賞与(ボーナス)や退職金の計算基礎となるため、手当よりも重要な位置づけとなっています。
基本給の例文
- ( 1 ) 今年の昇給では、基本給が月額5,000円アップすることになりました。
- ( 2 ) 新卒採用の初任給は、基本給20万円に各種手当を加えた金額となっています。
- ( 3 ) 基本給の決定には、職務評価制度に基づいた等級制度を採用しています。
- ( 4 ) 転職時は基本給の金額を重視し、手当に依存しない給与体系かを確認することが大切です。
- ( 5 ) 賞与は基本給の3ヶ月分を基準として、業績に応じて支給率が決定されます。
- ( 6 ) 定年退職金の計算では、最終基本給に勤続年数別の支給率を乗じて算出します。
基本給の会話例
基本給と手当の割合はどのくらいが適切ですか?
一般的に基本給7~8割、手当2~3割程度が望ましいとされています。基本給の比率が高い方が安定的です。
基本給が低くて手当が多い会社は問題がありますか?
手当は変動や廃止のリスクがあるため、基本給の比率が低いと将来的な収入が不安定になる可能性があります。
どのような手当が一般的に支給されていますか?
通勤手当、住宅手当、家族手当、役職手当、時間外手当などが一般的です。会社により異なります。
手当とは?
手当は、基本給に加えて支給される追加的な報酬で、特定の条件や状況に応じて支払われます。
時間外労働手当、役職手当、住宅手当、家族手当、通勤手当などがあり、支給要件を満たさなくなると廃止される可能性があります。
労働基準法で定められた法定手当(時間外手当等)と、会社が任意で設定する手当に分類されます。
手当の例文
- ( 1 ) 営業職には、売上実績に応じたインセンティブ手当を支給しています。
- ( 2 ) 子育て支援として、18歳未満の子供1人につき月額1万円の家族手当を支給します。
- ( 3 ) 管理職には役職手当として、課長職で月額3万円、部長職で月額5万円を支給しています。
- ( 4 ) 在宅勤務者には、光熱費や通信費の補助として月額5,000円の在宅勤務手当を新設しました。
- ( 5 ) 深夜勤務には、労働基準法に基づき25%以上の深夜手当を支給しています。
- ( 6 ) 住宅手当は、賃貸の場合は家賃の30%(上限3万円)を支給する制度となっています。
手当の会話例
手当は全て課税対象になりますか?
通勤手当は月額15万円まで非課税ですが、その他の手当は原則として課税対象となります。
基本給の昇給と手当の増額、どちらが有利ですか?
基本給の昇給の方が、賞与や退職金にも反映されるため長期的にはメリットが大きいです。
手当の支給条件が変更されることはありますか?
はい、会社の規程改定により支給条件や金額が変更される可能性があります。事前の説明や協議が必要です。
基本給と手当の違いまとめ
基本給は給与の土台となる固定部分で、手当は条件に応じた追加報酬という違いがあります。
基本給は賞与や退職金の算定基礎となるため、長期的な収入に大きく影響します。手当は状況により変動や廃止の可能性があるため、基本給の充実が安定収入につながります。
基本給と手当の読み方
- 基本給(ひらがな):きほんきゅう
- 基本給(ローマ字):kihonnkyuu
- 手当(ひらがな):てあて
- 手当(ローマ字):teate