【企業】と【会社】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

企業と会社の分かりやすい違い
企業と会社は、どちらもビジネスをする組織ですが、含まれる範囲が違います。企業は、お金を稼ぐビジネスをする組織全部のことで、個人でやっているお店も含みます。
会社は、法律で決められた手続きをして作った組織だけを指します。
企業はビジネス組織全般、会社は法人組織という違いがあり、会社は企業の一部です。
企業とは?
企業とは、営利を目的として継続的に事業活動を行う経済主体の総称で、法人・個人を問わず使用される包括的な概念です。大企業、中小企業、零細企業、個人企業など、規模や形態を問わず事業を営む組織全般を指します。
企業理念企業文化企業の社会的責任(CSR)など、組織の価値観や社会との関係を表現する際に使用されます。経済学や経営学では、生産要素を組み合わせて付加価値を生み出す経済単位として定義されます。
グローバル企業、ベンチャー企業など、特定の特徴を持つ事業体を表現する際にも広く使用される学術的・公式的な用語です。
企業の例文
- ( 1 ) 日本企業の国際競争力を高めるため、DX推進が不可欠です。
- ( 2 ) 企業価値向上のため、ESG経営に取り組んでいます。
- ( 3 ) 中小企業支援策として、補助金制度を拡充しました。
- ( 4 ) 企業買収により、事業ポートフォリオを強化しました。
- ( 5 ) 企業倫理の確立が、持続的成長の基盤となります。
- ( 6 ) グローバル企業として、多様性を重視した経営を行っています。
企業の会話例
会社とは?
会社とは、会社法に基づいて設立された法人格を持つ営利団体で、株式会社、合同会社、合名会社、合資会社の4種類があります。最も一般的な株式会社は、株主、取締役、従業員という構造を持ち、所有と経営が分離されています。
会社設立会社法会社更生法など、法的文脈で使用されることが多く、登記により法人格を取得します。定款、資本金、役員など、法定の要件を満たす必要があります。
日常会話ではうちの会社会社員会社に行くなど、勤務先を指す身近な表現としても使用され、企業より口語的なニュアンスがあります。
会社の例文
- ( 1 ) 来月、新会社を設立する予定です。
- ( 2 ) 会社の定款変更について、株主総会の承認を得ました。
- ( 3 ) 親会社・子会社の関係を整理し、グループ経営を効率化しました。
- ( 4 ) 会社法改正に対応するため、ガバナンス体制を見直しています。
- ( 5 ) 会社員として20年勤務し、多くの経験を積みました。
- ( 6 ) 会社説明会で、学生に当社の魅力を伝えました。
会社の会話例
企業と会社の違いまとめ
企業と会社は、包含範囲と使用場面において違いがあります。企業は事業体全般を指す包括的概念、会社は法人格を持つ特定の組織形態という違いがあります。
学術的・公式的な文脈では企業、日常的・具体的な文脈では会社が使われる傾向があります。
ビジネス文書では、文脈に応じた適切な使い分けが求められます。
企業と会社の読み方
- 企業(ひらがな):きぎょう
- 企業(ローマ字):kigyou
- 会社(ひらがな):かいしゃ
- 会社(ローマ字):kaisha