【事業体】と【エンティティ】の違いとは?ビジネスシーンでの使い方と例文で解説

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事業体とエンティティの分かりやすい違い

事業体は企業や組織を幅広く指す日本語で、一般的なビジネス文書で使用されます。

エンティティは英語由来の専門用語で、IT分野ではデータベースの実体、会計では連結対象会社、法務では法的実体を意味します。

相手の専門性や文脈に応じて、適切に使い分けることが重要です。

事業体とは?

事業体は、事業を営む組織全般を指す包括的な用語です。企業、団体、個人事業主など、営利・非営利を問わず事業活動を行う主体を表します。

日本のビジネスシーンでは、組織の形態や規模を限定せずに使える便利な表現として定着しています。グループ事業体独立事業体など、組織の関係性を示す際にも使用されます。

経営戦略の説明、事業報告書、一般的なビジネスプレゼンテーションなど、幅広い場面で活用できる汎用性の高い用語です。

事業体の例文

  • ( 1 ) 当グループは、国内外に50を超える事業体を展開しています。
  • ( 2 ) 各事業体の業績を四半期ごとに評価し、経営戦略を見直します。
  • ( 3 ) 新規事業体の立ち上げには、綿密な市場調査が不可欠です。
  • ( 4 ) 独立採算制の事業体として、収益責任を負っています。
  • ( 5 ) M&Aにより、複数の事業体を統合する計画があります。
  • ( 6 ) 地域密着型の事業体として、地元経済に貢献していきます。

事業体の会話例

海外展開に向けて、現地に事業体を設立する計画はありますか?
はい、来年度にシンガポールとタイに販売事業体を設立する予定です。現在、現地パートナーと協議中です。
グループ内の事業体間でのシナジー効果をどのように測定していますか?
四半期ごとに事業体間の取引高と共同プロジェクトの成果を数値化し、経営会議で報告しています。
この事業体の独立性を高めるために、どのような施策を考えていますか?
独自の意思決定権限の拡大と、専門人材の採用を進めています。2年以内の分社化も視野に入れています。

エンティティとは?

エンティティは、特定の専門分野で使用される技術用語です。IT分野ではデータベースで管理される実体、会計分野では連結財務諸表の対象となる会社、法務分野では法的な実体を指します。

国際会計基準(IFRS)や米国会計基準(US-GAAP)の文脈では、reporting entity(報告エンティティ)として頻繁に登場します。

専門性の高い場面で使用され、特にIT、会計、法務の専門家との議論では正確な意味での使用が求められます。

エンティティの例文

  • ( 1 ) このデータベースには、顧客エンティティと注文エンティティが含まれています。
  • ( 2 ) 連結対象となるエンティティの範囲を明確にする必要があります。
  • ( 3 ) 各エンティティ間のデータ連携を最適化しましょう。
  • ( 4 ) SPE(特別目的エンティティ)の会計処理について確認が必要です。
  • ( 5 ) システム設計では、エンティティの関係性を正確に定義することが重要です。
  • ( 6 ) 法的エンティティとしての要件を満たしているか検証してください。

エンティティの会話例

データモデルにおける主要エンティティを特定してください。
顧客エンティティ、商品エンティティ、取引エンティティの3つが主要なエンティティとなります。ER図を作成してご説明します。
連結会計における非支配持分エンティティの取り扱いについて教えてください。
IFRSでは、支配力基準に基づいて判断します。議決権比率だけでなく、実質的な支配関係を評価する必要があります。
このプロジェクトで新しく作成するエンティティのアクセス権限はどう設定しますか?
セキュリティポリシーに従い、ロールベースでアクセス制御を実装します。詳細な権限マトリックスを来週までに作成します。

事業体とエンティティの違いまとめ

一般的なビジネス説明では事業体を使い、IT・会計・法務の専門的な議論ではエンティティが適切です。

社内の一般社員向けには事業体、専門部署や外部専門家とのやり取りではエンティティを選択しましょう。

文書の読み手の専門性を考慮して、理解しやすい方を選ぶことが大切です。

事業体とエンティティの読み方

  • 事業体(ひらがな):じぎょうたい
  • 事業体(ローマ字):jigyoutai
  • エンティティ(ひらがな):えんてぃてぃ
  • エンティティ(ローマ字):entitī
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