【福利厚生】と【ベネフィット】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

福利厚生とベネフィットの分かりやすい違い
福利厚生とベネフィットは、どちらも会社が従業員のために用意する給料以外のサービスや制度のことです。
福利厚生は日本の会社で昔から使われている言葉で、健康保険、年金、社員旅行、社宅などが含まれます。ベネフィットは英語から来た言葉で、同じような意味で使われます。
最近では、両方の言葉を組み合わせて使う会社も増えています。
福利厚生とは?
福利厚生とは、企業が従業員とその家族の生活の安定・向上を図るために、賃金以外に提供する各種の施策や制度の総称です。
法定福利厚生健康保険、厚生年金、雇用保険などと法定外福利厚生社宅、保養所、財形貯蓄、社員食堂などに分類され、日本企業の多くが充実した福利厚生制度を整備しています。
近年では、カフェテリアプラン選択型福利厚生やワークライフバランス支援など、従業員のニーズに応じた多様な福利厚生が提供されるようになっています。
福利厚生の例文
- ( 1 ) 当社の福利厚生制度が、今年度から大幅に拡充されます。
- ( 2 ) 福利厚生の一環として、新しくフィットネスジムと提携しました。
- ( 3 ) 福利厚生費の見直しにより、より効果的な制度設計を目指します。
- ( 4 ) 従業員満足度調査で、福利厚生の充実が高く評価されました。
- ( 5 ) 福利厚生ガイドブックを作成し、全社員に配布します。
- ( 6 ) 出産・育児に関する福利厚生制度が業界トップクラスです。
福利厚生の会話例
ベネフィットとは?
ベネフィットとは、英語の「benefit」から来た言葉で、従業員が企業から受ける金銭以外の利益や恩恵を指します。
ヘルスケアベネフィット、リタイアメントベネフィット、ワークライフベネフィットなど、目的別に分類されることが多く、特に外資系企業では一般的に使用される用語です。
フリンジベネフィット付加給付という表現もあり、これは給与以外の非金銭的報酬全般を指し、従業員のエンゲージメント向上や人材確保の重要な要素となっています。
ベネフィットの例文
- ( 1 ) 新しいベネフィットパッケージには、在宅勤務手当も含まれています。
- ( 2 ) ベネフィット説明会を開催し、制度の詳細を共有します。
- ( 3 ) コアベネフィットとフレキシブルベネフィットを組み合わせた制度です。
- ( 4 ) ベネフィットプログラムの利用率を向上させる施策を検討中です。
- ( 5 ) 従業員ベネフィットは、人材獲得競争において重要な差別化要因です。
- ( 6 ) ベネフィットアドミニストレーターを新たに採用しました。
ベネフィットの会話例
福利厚生とベネフィットの違いまとめ
福利厚生とベネフィットは概念的にはほぼ同じですが、文化的背景と使用場面に違いがあります。
福利厚生は日本の労働文化に根ざした包括的な概念で、ベネフィットは欧米の人事管理思想を反映したより分析的なアプローチを表しています。
企業のグローバル化に伴い、両方の用語を理解し、適切に使い分けることが人事担当者には求められています。
福利厚生とベネフィットの読み方
- 福利厚生(ひらがな):ふくりこうせい
- 福利厚生(ローマ字):fukurikousei
- ベネフィット(ひらがな):べねふぃっと
- ベネフィット(ローマ字):benefitto