【同意書】と【承諾書】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

同意書と承諾書の分かりやすい違い
同意書と承諾書は、ともに相手方の行為や提案に対して、自分の意思を表明する文書ですが、その性質や用途には違いがあります。
同意書は、相手方の行為や提案に対して、自分が同意・賛同していることを表明する文書です。一方、承諾書は、相手方の依頼や申請に対して、自分が承諾・許可していることを表明する文書です。同意書が対等な立場での合意を示すのに対し、承諾書は依頼者と承諾者の間に上下関係がある場合に用いられることが多いです。
同意書は医療行為や研究参加など、個人の意思が重視される場面で用いられるのに対し、承諾書は行政手続きや業務上の申請など、手続き的な場面で用いられる傾向にあります。
同意書とは?
同意書とは、相手方の行為や提案に対して、自分が同意・賛同していることを表明する文書です。
同意書では、同意の対象となる事項や条件、同意の撤回に関する規定などが明記されます。同意書の主な目的は、同意者の自発的な意思を明確にすることで、トラブルを未然に防ぐことにあります。同意書は、医療行為や研究参加、個人情報の取り扱いなど、個人の意思が重視される場面で用いられることが多いです。例えば、手術に先立って患者から同意書を取得したり、研究参加者から同意書を得たりする場合があります。
同意書を交わすことで、同意者は自分の意思に基づいて行動していることを明示し、行為者は同意者の理解と納得を得ていることを証明できます。同意書は、対等な立場での合意形成において重要な役割を果たします。
同意書の例文
- ( 1 ) 本治療法の内容とリスクについて十分な説明を受け、同意書に署名した。
- ( 2 ) 研究参加者は、研究の目的と方法について理解した上で、同意書を提出する。
- ( 3 ) 個人情報の利用目的と取り扱いについて同意書で明示されている。
- ( 4 ) 同意書なしで撮影された写真の使用は、肖像権の侵害に当たる可能性がある。
- ( 5 ) 遺伝子検査を受ける前に、検査の内容と結果の取り扱いについて同意書を交わした。
- ( 6 ) 臨床試験への参加は、被験者の自由意思に基づいて同意書を得ることが原則だ。
同意書の会話例
承諾書とは?
承諾書とは、相手方の依頼や申請に対して、自分が承諾・許可していることを表明する文書です。
承諾書では、承諾の対象となる事項や条件、承諾の範囲や期限などが明記されます。承諾書の主な目的は、依頼者の求める行為を承諾者が許可することで、手続きを円滑に進めることにあります。承諾書は、行政手続きや業務上の申請など、手続き的な場面で用いられることが多いです。例えば、イベントの開催許可を求める申請に対して、行政機関が承諾書を発行したり、社内の経費申請に対して、上司が承諾書を出したりする場合があります。
承諾書を交わすことで、依頼者は必要な許可を得たことを証明でき、承諾者は依頼内容を確認した上で承諾したことを明示できます。承諾書は、依頼者と承諾者の間の合意形成において重要な役割を果たします。
承諾書の例文
- ( 1 ) イベントの開催申請を提出したんだけど、承諾書はいつ頃発行されるかな?
- ( 2 ) 経費申請書に上司の承諾書が添付されている。
- ( 3 ) 未成年者の海外渡航には、親権者の承諾書が必要だ。
- ( 4 ) 施設の利用申請が承諾書の提出を条件に許可された。
- ( 5 ) 承諾書なしでの契約変更は、トラブルのもとになりかねない。
- ( 6 ) 承諾書の内容を確認し、必要事項を記入の上、押印して提出してください。
承諾書の会話例
同意書と承諾書の違いまとめ
同意書と承諾書は、ともに相手方の行為や提案に対して、自分の意思を表明する文書ですが、その性質や用途には違いがあります。
同意書は、相手方の行為や提案に対して、自分が同意・賛同していることを表明する文書で、対等な立場での合意形成において重要な役割を果たします。医療行為や研究参加など、個人の意思が重視される場面で用いられることが多いです。一方、承諾書は、相手方の依頼や申請に対して、自分が承諾・許可していることを表明する文書で、依頼者と承諾者の間の合意形成において重要な役割を果たします。行政手続きや業務上の申請など、手続き的な場面で用いられる傾向にあります。
同意書が個人の意思を尊重するのに対し、承諾書は手続きの円滑化を重視するという違いがあります。
同意書と承諾書の読み方
- 同意書(ひらがな):どういしょ
- 同意書(ローマ字):dōisho
- 承諾書(ひらがな):しょうだくしょ
- 承諾書(ローマ字):shōdakusho