【挙げる】と【掲げる】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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挙げると掲げるの分かりやすい違い

挙げるは、手や物を上に上げることや、例や理由を示すことです。「手を挙げる」「例を挙げる」「成果を挙げる」のように、物理的に上げることと、提示することの両方の意味があります。

掲げるは、旗や看板などを高く持ち上げて示すことや、理想や目標を明確に示すことです。「国旗を掲げる」「理念を掲げる」のように、みんなに見えるように示す意味があります。

挙げるは上げる・示す、掲げるは高く示すという違いがあります。

挙げるとは?

挙げるとは、物を上方に移動させる、手を上に上げるという物理的な動作を表す基本的な動詞です。また、「例を挙げる」「理由を挙げる」のように、具体的な事例や項目を示す意味でも使われます。さらに「成果を挙げる」「式を挙げる」など、達成や実施の意味もあります。

日常生活で非常によく使われる多義的な言葉で、文脈によって意味が変わります。「声を挙げる」は声を出すこと、「全員が手を挙げる」は賛成や参加の意思表示、「犯人を挙げる」は逮捕することを意味します。

使用頻度が高く、様々な場面で活用できる便利な動詞です。物理的な動作から抽象的な概念まで幅広く表現でき、日本語の基本語彙の一つとして重要な役割を果たしています。

挙げるの例文

  • ( 1 ) 質問があれば手を挙げてください。
  • ( 2 ) いくつか例を挙げて説明します。
  • ( 3 ) 今期は大きな成果を挙げることができました。
  • ( 4 ) 全力を挙げて取り組みます。
  • ( 5 ) 結婚式を挙げる予定です。
  • ( 6 ) 反対の人は手を挙げてください。

挙げるの会話例

良い例を挙げてもらえる?
例えば、環境問題なら温暖化を挙げることができます。
手を挙げて発言してね。
はい、質問があるので手を挙げます。
成果を挙げるコツは?
明確な目標を持って、コツコツ努力を挙げることだよ。

掲げるとは?

掲げるとは、旗、看板、ポスターなどを高い位置に持ち上げて、多くの人に見えるように示すことを意味します。単に持ち上げるだけでなく、「示す」「アピールする」という意図が強く含まれています。

物理的な物だけでなく、「理想を掲げる」「目標を掲げる」「スローガンを掲げる」のように、理念や方針を明確に打ち出す意味でも使われます。企業理念、政治公約、チームの目標など、組織や集団が目指すものを公に宣言する際によく用いられます。

掲げたものは、それを見る人々に対するメッセージや宣言となり、行動の指針や団結の象徴となります。リーダーシップや組織運営において重要な概念を表現する言葉です。

掲げるの例文

  • ( 1 ) 会社の理念を掲げて経営しています。
  • ( 2 ) 優勝旗を高く掲げました。
  • ( 3 ) 新しいスローガンを掲げて活動を始めます。
  • ( 4 ) 平和の旗を掲げて行進しました。
  • ( 5 ) 高い目標を掲げることが大切です。
  • ( 6 ) 看板を掲げて開店しました。

掲げるの会話例

どんな理念を掲げているの?
お客様第一主義を掲げて営業しています。
目標を掲げるだけじゃダメだよね。
そうだね。掲げた目標に向かって行動することが大切。
国旗を掲げる意味って何だろう。
国への誇りや団結を示すために掲げるんだと思うよ。

挙げると掲げるの違いまとめ

挙げるは物を上に上げる基本動作や、例を示すことを表す多用途な言葉です。日常的によく使われ、物理的・抽象的両方の意味があります。

掲げるは高く持ち上げて示すことで、特に理想や目標を公に宣言する意味が強いです。示す意図やメッセージ性があり、より公式で宣言的な表現です。

簡単に言えば、挙げるは「上げる・示す」の一般的表現、掲げるは「高く示して宣言する」特別な表現という違いがあります。

挙げると掲げるの読み方

  • 挙げる(ひらがな):あげる
  • 挙げる(ローマ字):ageru
  • 掲げる(ひらがな):かかげる
  • 掲げる(ローマ字):kakageru
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