【トリプルネットリース】と【ダブルネットリース】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

【トリプルネットリース】と【ダブルネットリース】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説 | イメージ画像
※本記事には広告・プロモーションが含まれています。

トリプルネットリースとダブルネットリースの分かりやすい違い

トリプルネットリースとダブルネットリースは、商業不動産の賃貸契約で、借主(テナント)が負担する費用の範囲が違います。トリプルネットリース(NNN)では、借主が基本賃料に加えて、固定資産税、建物保険料、修繕維持費の3つすべてを負担します。

まるで建物を所有しているかのような責任を負います。ダブルネットリース(NN)では、借主は固定資産税と建物保険料の2つを負担しますが、修繕維持費は貸主(オーナー)が負担します。構造的な修繕や大規模改修はオーナーの責任です。

この違いにより、トリプルネットリースの方が基本賃料は安くなりますが、総費用は予測しにくくなります。投資家にとってトリプルネットリースは管理が楽で、安定収入が見込める投資対象として人気があります。

トリプルネットリースとは?

トリプルネットリース(Triple Net Lease、NNN)とは、商業用不動産の賃貸契約形態の一つで、借主が基本賃料に加えて、固定資産税(Property Tax)、建物保険料(Insurance)、共用部分を含む修繕維持費(Maintenance)の3つの費用をすべて負担する契約です。米国で発展し、日本でも外資系企業や大手チェーン店舗で採用されています。

投資家視点では、純収益(NOI)の予測が容易で、管理負担が最小限となるため、REIT(不動産投資信託)や年金基金などの長期安定収益を求める投資家に好まれます。代表的な物件として、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ファストフード店などの単独テナント物件があります。

賃料は相場より低めに設定されますが、実質的な収益は安定します。契約上の注意点として、修繕の範囲(構造部分、屋根、駐車場等)の明確化、費用上限の設定、更新時の条件などを詳細に定める必要があります。借主の信用力が重要で、長期契約(10-25年)が一般的です。

トリプルネットリースの例文

  • ( 1 ) 大手コンビニチェーンとの20年間のトリプルネットリース契約により、安定的な投資収益を確保しました。
  • ( 2 ) トリプルネットリース物件の取得にあたり、テナントの財務状況と賃料負担力を詳細に分析しています。
  • ( 3 ) REITポートフォリオの70%をトリプルネットリース物件で構成し、運営コストを最小化しています。
  • ( 4 ) トリプルネットリースの契約更新時に、修繕積立金の過不足について借主と協議が必要になりました。
  • ( 5 ) 投資家向けに、トリプルネットリース物件専門の私募ファンドを組成する計画です。
  • ( 6 ) ESG対応費用の負担について、トリプルネットリース契約の条項見直しを検討しています。

トリプルネットリースの会話例

トリプルネットリースって、普通の賃貸契約と何が違うんですか?
通常の賃貸では家賃だけ払いますが、トリプルネットリースでは税金、保険、修繕費もすべて借主負担です。実質的に建物を所有しているような責任を負います。
なぜわざわざ費用負担の多いトリプルネットリースを選ぶテナントがいるのですか?
基本賃料が大幅に安くなるからです。また、大手チェーンなどは自社基準で管理したい場合も多く、コントロールできるメリットもあります。
トリプルネットリースの投資リスクは何ですか?
テナントの信用リスクが最大のリスクです。テナントが倒産すると、税金や保険料の未払いも発生し、次のテナントを見つけるまで所有者負担になります。

ダブルネットリースとは?

ダブルネットリース(Double Net Lease、NN)とは、借主が基本賃料に加えて、固定資産税と建物保険料の2つを負担し、修繕維持費は貸主が負担する商業不動産の賃貸契約形態です。トリプルネットリースとシングルネットリースの中間的な位置づけで、リスクと責任の分担がバランス型となっています。

この形態では、日常的なメンテナンス(清掃、軽微な修理等)は借主負担、構造的修繕や大規模改修は貸主負担という区分けが一般的です。複数テナントが入居するショッピングセンターや、中規模オフィスビルでよく採用されます。貸主は建物の資産価値維持に関与でき、借主は予期しない大規模修繕費用のリスクを回避できます。

投資評価では、トリプルネットリースより管理の手間がかかりますが、修繕計画を通じて資産価値をコントロールできる利点があります。賃料水準はトリプルネットリースより高く、グロスリースより低い中間的な設定となります。

ダブルネットリースの例文

  • ( 1 ) ショッピングセンターのダブルネットリース契約で、屋根の防水工事費用500万円を負担しました。
  • ( 2 ) ダブルネットリース物件の管理業務を効率化するため、プロパティマネジメント会社と提携しました。
  • ( 3 ) 複数の医療施設とダブルネットリース契約を締結し、ヘルスケアREITのポートフォリオを拡充しています。
  • ( 4 ) ダブルネットリースの賃料設定にあたり、想定修繕費用を考慮した適正水準を算出しています。
  • ( 5 ) テナントの要望により、ダブルネットリースからトリプルネットリースへの契約変更を検討中です。
  • ( 6 ) ダブルネットリース物件の大規模修繕に備え、修繕積立金の計画的な積み立てを実施しています。

ダブルネットリースの会話例

ダブルネットリースのメリットは何ですか?
借主は大規模修繕リスクを回避でき、貸主は建物の価値を維持管理できます。両者にとってバランスの取れた契約形態といえます。
修繕費の線引きはどう決めるのですか?
契約書で詳細に定めます。一般的に、日常メンテナンスは借主、構造・屋根・外壁などの大規模修繕は貸主負担としますが、金額基準を設けることもあります。
日本でもこれらのリース形態は一般的ですか?
商業施設では増えていますが、米国ほど一般的ではありません。日本では普通借家契約が主流で、徐々に定期借家契約でのネットリースが増えている状況です。

トリプルネットリースとダブルネットリースの違いまとめ

トリプルネットリースとダブルネットリースの最大の違いは、修繕維持費の負担者です。この違いは、投資リスクの配分、キャッシュフローの予測可能性、資産管理の関与度に大きく影響します。トリプルネットリースは借主にとって実質的な不動産保有に近く、ダブルネットリースは賃貸借の性格を残しています。

投資商品としての特性も異なり、トリプルネットリースは債券的な安定収益商品として機能し、機関投資家の中核的投資対象となっています。一方、ダブルネットリースは、ある程度のアクティブ運用要素を含み、不動産運用の専門性を活かせる投資対象です。

実務上は、物件タイプ、立地、テナントの信用力、契約期間などを総合的に勘案して選択されます。近年は、サステナビリティ対応費用の負担など、新たな費用項目の扱いも契約交渉のポイントとなっています。両形態の理解は、不動産投資戦略の立案に不可欠です。

トリプルネットリースとダブルネットリースの読み方

  • トリプルネットリース(ひらがな):とりぷるねっとりーす
  • トリプルネットリース(ローマ字):toripurunettori-su
  • ダブルネットリース(ひらがな):だぶるねっとりーす
  • ダブルネットリース(ローマ字):daburunettori-su
  1. TOP
  2. 言葉の違い
  3. 金融
  4. 【トリプルネットリース】と【ダブルネットリース】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説