【信用リスク】と【市場リスク】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
信用リスクと市場リスクの分かりやすい違い
信用リスクと市場リスクは、金融取引における代表的なリスクですが、原因が異なります。信用リスクは取引相手が約束を守れなくなるリスク、市場リスクは市場の値動きで損をするリスクです。
例えると、信用リスクは貸したお金が返ってこない心配、市場リスクは持っている資産の値段が下がる心配といえます。
信用リスクとは?
信用リスクとは、融資先や取引相手が倒産・経営悪化などにより、債務を履行できなくなることで損失を被るリスクです。デフォルトリスク、クレジットリスクとも呼ばれます。銀行の貸出、社債投資、売掛金など、相手への信用供与を伴う取引で発生します。
信用リスクの管理には、格付けによる評価、担保・保証の徴求、与信限度額の設定、分散投資などの手法があります。
バーゼル規制では、信用リスクに応じた自己資本の保有が求められています。リーマンショックのような金融危機では、信用リスクが顕在化し大きな損失につながります。
信用リスクの例文
- ( 1 ) 融資先の信用リスクを審査し、適切な金利設定を行っています。
- ( 2 ) 信用リスクの増大に備え、貸倒引当金を積み増しました。
- ( 3 ) 取引先の信用リスク管理を強化し、与信限度額を見直しています。
- ( 4 ) 信用リスクの分散を図るため、融資先の業種を多様化しています。
- ( 5 ) 格付けの低下により、該当企業への信用リスクエクスポージャーを削減しました。
- ( 6 ) 信用リスク計測モデルの高度化により、より精緻なリスク管理を実現しています。
信用リスクの会話例
市場リスクとは?
市場リスクとは、金利、為替、株価、商品価格などの市場価格の変動により、保有資産の価値が変動し損失を被るリスクです。金利リスク、為替リスク、価格変動リスクなどに細分化されます。
トレーディング業務や有価証券投資で特に重要なリスクです。市場リスクの管理には、VaR(バリュー・アット・リスク)による計測、ポジション限度額の設定、ストレステスト、ヘッジ取引などが用いられます。
市場の変動は予測困難なため、リスク量を適切にコントロールすることが重要です。
市場リスクの例文
- ( 1 ) 金利上昇による市場リスクに備え、デュレーションを短期化しました。
- ( 2 ) 為替の市場リスクをヘッジするため、為替予約を実行しています。
- ( 3 ) 市場リスク管理にVaRを活用し、日次でリスク量をモニタリングしています。
- ( 4 ) 株価下落の市場リスクに対し、プットオプションで保険をかけました。
- ( 5 ) 市場リスクの許容範囲を明確化し、ポジション管理を徹底しています。
- ( 6 ) ストレステストにより、極端な市場変動時の影響を分析しています。
市場リスクの会話例
信用リスクと市場リスクの違いまとめ
信用リスクは取引相手の信用力に起因する個別リスク、市場リスクは市場全体の価格変動に起因するシステマティックリスクです。
信用リスクは相手の財務分析で評価し、市場リスクは統計的手法で計測します。両リスクは相互に影響し合うこともあり、総合的なリスク管理が必要です。
金融機関では両リスクを統合的に管理しています。
信用リスクと市場リスクの読み方
- 信用リスク(ひらがな):しんようりすく
- 信用リスク(ローマ字):shinnyourisuku
- 市場リスク(ひらがな):しじょうりすく
- 市場リスク(ローマ字):shijourisuku