【尽くす】と【貢ぐ】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

尽くすと貢ぐの分かりやすい違い
尽くすと貢ぐは、どちらも相手に何かを与えることですが、その性質が大きく違います。
尽くすは相手を思いやり、献身的に世話をする愛情深い行為です。貢ぐは金銭や物を一方的に与えることで、相手に利用されているような否定的な意味を含みます。
尽くすは「愛情と献身」、貢ぐは「金銭的な提供」という違いがあります。
尽くすとは?
尽くすとは、相手のために心を込めて献身的に努力する、世話をする、奉仕するという意味の言葉です。「家族に尽くす」「会社に尽くす」「恋人に尽くす」など、愛情や忠誠心に基づいた行動を表します。相手の幸せや利益を第一に考えて行動することが特徴です。
尽くすという行為には、見返りを求めない純粋な気持ちが含まれています。料理を作る、掃除をする、相手の話を聞く、支えるなど、日常的な行動から精神的なサポートまで幅広い形があります。日本の伝統的な価値観では、尽くすことは美徳とされてきました。
ただし、一方的に尽くしすぎると自己犠牲になったり、相手に依存させたりする危険性もあります。健全な関係では、お互いが適度に尽くし合うバランスが大切です。
尽くすの例文
- ( 1 ) 母は家族のために一生懸命尽くしてくれました。
- ( 2 ) 彼女は仕事に全力を尽くしています。
- ( 3 ) 病気の夫に献身的に尽くす妻の姿に感動しました。
- ( 4 ) 部下のために尽くす上司は尊敬されます。
- ( 5 ) お互いに尽くし合える関係が理想的です。
- ( 6 ) 地域社会に尽くすボランティア活動をしています。
尽くすの会話例
貢ぐとは?
貢ぐとは、主に金銭や高価な物品を相手に与え続ける行為で、多くの場合、否定的な意味で使われます。「ホストに貢ぐ」「アイドルに貢ぐ」など、一方的で対等でない関係性を示唆します。歴史的には、属国が宗主国に献上品を送ることを指していました。
現代では、恋愛関係や疑似恋愛的な関係において、相手の気を引くため、または関係を維持するために、身の丈に合わない金額を使うことを指します。ブランド品を買い与える、高額な飲食代を支払う、借金をしてまでお金を渡すなど、経済的に無理をする場合が多いです。
貢ぐ行為は、多くの場合、健全な関係とは言えません。相手に経済的に依存させたり、利用されたりする可能性が高く、社会問題としても注目されています。自己の経済状況を顧みない行動は避けるべきです。
貢ぐの例文
- ( 1 ) 彼女はホストに月100万円も貢いでいるらしい。
- ( 2 ) アイドルに貢ぐために借金をしてしまいました。
- ( 3 ) 貢ぐのをやめたら、連絡が途絶えました。
- ( 4 ) 息子が彼女に貢いでいることを心配しています。
- ( 5 ) 貢ぐ関係は長続きしません。
- ( 6 ) 生活費まで貢いでしまうのは問題です。
貢ぐの会話例
尽くすと貢ぐの違いまとめ
尽くすと貢ぐは、相手への提供の仕方と関係性の質において大きく異なります。尽くすは愛情に基づく献身的な行為で、精神的な支えも含む幅広い世話を指します。
貢ぐは金銭や物品の一方的な提供で、不健全な関係性を示すことが多いです。尽くすは「心のこもった奉仕」、貢ぐは「金銭的な供給」という違いがあります。
パートナーの世話をするのは「尽くす」、身の丈に合わない贈り物を続けるのは「貢ぐ」というように区別されます。
尽くすと貢ぐの読み方
- 尽くす(ひらがな):つくす
- 尽くす(ローマ字):tsukusu
- 貢ぐ(ひらがな):みつぐ
- 貢ぐ(ローマ字):mitsugu