【低下】と【下落】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

低下と下落の分かりやすい違い
低下と下落は、どちらも下がることを表しますが、速度と対象が異なります。
低下は能力や質が徐々に下がることで、下落は価格や数値が急に下がることです。
体力は「低下」し、株価は「下落」するという使い分けをします。
低下とは?
低下とは、能力、機能、質、水準などが以前より悪くなったり、弱くなったりすることを表します。徐々に、緩やかに下がっていく様子を示すことが多く、体力、視力、品質など幅広い対象に使われます。
「体力の低下」「学力の低下」「品質の低下」など、時間をかけて徐々に悪化していく状態を表現します。自然な変化や老化による変化を示すことが多い言葉です。
健康状態、学習能力、製品の性能など、日常生活の様々な場面で質や能力が下がることを表現する時に使います。
低下の例文
- ( 1 ) 年齢とともに体力の低下を感じる。
- ( 2 ) スマートフォンの使いすぎで、視力が低下した。
- ( 3 ) サービスの質の低下が、顧客離れを招いた。
- ( 4 ) 運動不足により、筋力の低下が心配だ。
- ( 5 ) 気温の低下で、体調を崩す人が増えた。
- ( 6 ) 集中力の低下で、仕事の効率が悪くなった。
低下の会話例
「最近、疲れやすくない?」
「体力の低下を感じるよ、運動しないと」
「成績が悪くなったね」
「勉強時間の減少で、学力が低下してるんだ」
「エアコンの効きが悪い」
「性能が低下してきたのかもしれないね」
下落とは?
下落とは、価格、相場、数値などが急激に下がることを表します。特に経済用語として、株価、為替、不動産価格などが大きく下がる時に使われます。短期間での大幅な減少を示すことが特徴です。
「株価の下落」「急激な下落」「価格が下落する」など、数値的なものが勢いよく下がる様子を表現します。経済ニュースでよく使われる言葉です。
投資、不動産、商品価格など、お金に関わる数値が急に下がる場面で使われる専門的な表現です。
下落の例文
- ( 1 ) 今日の株式市場で、株価が大幅に下落した。
- ( 2 ) 円相場が急激に下落している。
- ( 3 ) 原油価格の下落が、経済に影響を与えた。
- ( 4 ) 不動産価格の下落で、資産価値が減少した。
- ( 5 ) 仮想通貨が一晩で30%も下落した。
- ( 6 ) 売上高の下落に、経営陣は頭を抱えている。
下落の会話例
「投資してたお金どうなった?」
「株価が下落して、損失が出たよ」
「マンションの価値は?」
「市場価格が下落してて、売り時じゃないな」
「ビットコイン買った?」
「買った直後に下落して、大変だったよ」
低下と下落の違いまとめ
低下は質的な緩やかな悪化、下落は数値的な急激な減少を表します。
低下は時間をかけた変化、下落は短期間の変化という違いがあります。
日常では能力の低下を防ぎ、投資では下落のリスクに注意しましょう。
低下と下落の読み方
- 低下(ひらがな):ていか
- 低下(ローマ字):teika
- 下落(ひらがな):げらく
- 下落(ローマ字):geraku