【市庁舎】と【市役所】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

市庁舎と市役所の分かりやすい違い
市庁舎と市役所は似ているようで、実は指すものが違います。
市庁舎は市役所が入っている建物のことで、コンクリートやガラスでできた物理的な建築物を指します。一方、市役所は市民のための行政サービスを行う組織や機関のことです。
例えば「新しい市庁舎が完成した」は建物のこと、「市役所で住民票を取る」は組織の機能のことを言っています。
市庁舎とは?
市庁舎とは、市役所という行政機関が入っている建物、つまり建築物そのものを指す言葉です。
鉄筋コンクリート造りの本庁舎、別館、新館など、市の行政機能が集まっている物理的な施設全体を表します。建物の老朽化による建て替えや、耐震工事、バリアフリー化など、建築物としての側面が強調される時に使われることが多いです。
市民が訪れる場所としての建物の構造、設備、立地などを指す場合に「市庁舎」という言葉が適切に使われます。
市庁舎の例文
- ( 1 ) 新しい市庁舎は、ガラス張りでとても明るい建物だ。
- ( 2 ) 市庁舎の耐震工事が来月から始まる予定です。
- ( 3 ) 古い市庁舎を取り壊して、新庁舎を建設することになった。
- ( 4 ) 市庁舎の1階にはカフェやコンビニも入っている。
- ( 5 ) 災害時には市庁舎が避難所として使われることもある。
- ( 6 ) 市庁舎の駐車場が満車で、近くのコインパーキングを使った。
市庁舎の会話例
市役所とは?
市役所とは、市民の生活に関わる様々な行政サービスを提供する市の行政機関・組織を指す言葉です。
住民票や戸籍の手続き、税金の納付、福祉サービスの申請、各種証明書の発行など、市民生活に必要な業務を行う組織全体を表します。市長を頂点として、各部署が連携して市民サービスを提供する行政組織そのものです。
「市役所に行く」「市役所で手続きする」という場合は、建物ではなく、そこで提供される行政サービスや機能を利用することを意味しています。
市役所の例文
- ( 1 ) 明日市役所に行って、転入届を出してくる。
- ( 2 ) 市役所の窓口は平日の17時までしか開いていない。
- ( 3 ) 市役所で印鑑証明書を取得するのに300円かかった。
- ( 4 ) 市役所の職員さんが親切に手続きを教えてくれた。
- ( 5 ) 税金の相談は市役所の2階の税務課で受け付けている。
- ( 6 ) 市役所のホームページから申請書をダウンロードできる。
市役所の会話例
市庁舎と市役所の違いまとめ
市庁舎は市役所が入っている建物という物理的な建築物を指し、建て替えや改修など建物に関する話題で使われます。
一方、市役所は市民サービスを提供する行政機関・組織を指し、手続きや申請など機能面の話題で使われます。
建物のことを話すなら「市庁舎」、行政サービスのことを話すなら「市役所」と使い分けると正確に伝わります。
市庁舎と市役所の読み方
- 市庁舎(ひらがな):しちょうしゃ
- 市庁舎(ローマ字):shichousha
- 市役所(ひらがな):しやくしょ
- 市役所(ローマ字):shiyakusho