【飲み込む】と【飲み下す】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

飲み込むと飲み下すの分かりやすい違い
飲み込むは、食べ物や飲み物を口から喉を通して胃に送ることを表します。また、「話を飲み込む」のように理解するという意味や、「涙を飲み込む」のように我慢するという意味でも使われます。
飲み下すは、特に固形物や飲みにくいものを意識的に努力して飲むことを指します。大きな錠剤を飲んだり、苦い薬を頑張って飲んだりする時に使う表現です。
飲み込むは自然な動作も含みますが、飲み下すは意識的な努力が必要な場合に使うという違いがあります。
飲み込むとは?
飲み込むとは、食べ物や飲み物を口から喉を通して食道、そして胃へと送る動作を意味します。日常的な食事の際の自然な動作として使われ、特に意識せずに行う嚥下行為全般を指します。
また、比喩的な意味でも広く使われ、「状況を飲み込む」は理解する、「言葉を飲み込む」は言いたいことを我慢する、「涙を飲み込む」は泣くのを我慢するという意味になります。相手の言うことを受け入れる、納得するという意味でも使用されます。
食べ物に関しては、よく噛んだ後の自然な嚥下動作を表し、特別な努力を必要としない場合が多いです。子供が食べ物を上手に飲み込めるようになることを「飲み込みが良くなった」と表現することもあります。
飲み込むの例文
- ( 1 ) よく噛んでから飲み込むようにしています。
- ( 2 ) 彼女は私の説明をすぐに飲み込んでくれました。
- ( 3 ) 大きな肉の塊を一気に飲み込んでしまいました。
- ( 4 ) 悔しい気持ちを飲み込んで、笑顔で対応しました。
- ( 5 ) 子供が固形物を上手に飲み込めるようになりました。
- ( 6 ) その場の雰囲気を飲み込むのに時間がかかりました。
飲み込むの会話例
飲み下すとは?
飲み下すとは、主に固形物や飲みにくいものを、意識的に努力して喉を通して胃に送ることを意味します。特に薬の服用時や、大きな食べ物、苦いものなどを飲む際に使われる表現です。
「飲む」と「下す」が組み合わさった言葉で、上から下へ送り込むという動作を強調しています。水などの助けを借りて、意図的に喉を通すニュアンスが含まれており、ある程度の困難さや努力を伴う場合に使用されます。
医療現場では錠剤やカプセルを服用する際によく使われ、「薬を飲み下す」という表現が一般的です。また、感情的には使われず、主に物理的な飲み込み動作に限定される傾向があります。
飲み下すの例文
- ( 1 ) 大きな錠剤を水で飲み下しました。
- ( 2 ) 苦い薬を我慢して飲み下す必要があります。
- ( 3 ) 喉に詰まりそうな餅を何とか飲み下しました。
- ( 4 ) 医者の指示通り、カプセルを3つ飲み下しました。
- ( 5 ) 固い肉を細かく噛んでから飲み下しました。
- ( 6 ) 粉薬を水に溶かして飲み下すと楽になります。
飲み下すの会話例
飲み込むと飲み下すの違いまとめ
飲み込むは食べ物や飲み物を自然に喉を通す動作全般を指し、「理解する」「我慢する」などの比喩的な意味でも使われる幅広い表現です。
飲み下すは特に固形物や飲みにくいものを意識的に努力して飲む動作を表し、主に薬の服用や大きな食べ物を飲む時に使います。比喩的な意味では使われません。
つまり、飲み込むは自然な動作も含む広い意味を持ち、飲み下すは努力を要する物理的な飲み込み動作に限定される、より具体的な表現といえます。
飲み込むと飲み下すの読み方
- 飲み込む(ひらがな):のみこむ
- 飲み込む(ローマ字):nomikomu
- 飲み下す(ひらがな):のみくだす
- 飲み下す(ローマ字):nomikudasu