【逃げる】と【遁れる】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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逃げると遁れるの分かりやすい違い

逃げると遁れる(のがれる)はどちらも危険を避ける意味ですが、使い方が違います。

逃げるは、危険や嫌なことから積極的に離れる行動そのものを表し、「犬から逃げる」のように使います。遁れるは、危険や責任などをうまくかわして免れることで、「責任を遁れる」のように結果的に避けられたことを表します。

逃げるは「行動」、遁れるは「結果」に焦点があると覚えると分かりやすいです。

逃げるとは?

逃げるとは、危険、追跡者、嫌なことなどから身を守るために、その場から離れたり隠れたりする行動を表す動詞です。

物理的に走って離れる場合だけでなく、「現実から逃げる」「責任から逃げる」のように、精神的・比喩的な意味でも広く使われます。日常生活で最も一般的に使われる表現で、子供から大人まで誰もが理解できる基本的な言葉です。

逃げることは必ずしも悪いことではなく、危険回避の本能的な行動として、時には必要な選択となることもあります。

逃げるの例文

  • ( 1 ) 火事だ!早く逃げろ!
  • ( 2 ) 犯人は現場から逃げてしまった。
  • ( 3 ) 嫌なことから逃げてばかりではダメだ。
  • ( 4 ) 猫に追いかけられて、慌てて逃げた。
  • ( 5 ) 宿題から逃げても、結局やらなければならない。
  • ( 6 ) 逃げるが勝ちということわざもある。

逃げるの会話例

地震だ!建物から逃げて!
分かった!外に逃げよう!
逃げる時は慌てないで、落ち着いて行動しよう。
そうだね。パニックになって逃げると危険だから。
避難訓練で逃げる練習しておいてよかった。
本当に。いざという時、すぐ逃げられるからね。

遁れるとは?

遁れるとは、危険や困難、責任などを巧みにかわして、うまく免れることを表す言葉です。

「逃げる」よりも文語的で、結果として回避できたというニュアンスが強く、「災難を遁れる」「追及を遁れる」のように使われます。単に物理的に離れるのではなく、知恵や偶然によって難を免れる場合に適した表現です。

現代では「逃れる」という表記も使われますが、より古典的な「遁れる」は、文学的な文章や格式のある文書で見られることが多い表現です。

遁れるの例文

  • ( 1 ) 幸運にも事故の被害を遁れることができた。
  • ( 2 ) 彼は巧みに責任を遁れようとしている。
  • ( 3 ) 今回の不況の影響を遁れた企業は少ない。
  • ( 4 ) 追及の手を遁れて、国外へ脱出した。
  • ( 5 ) 法の裁きを遁れることはできない。
  • ( 6 ) 災難を遁れたのは、偶然の幸運だった。

遁れるの会話例

今回の台風被害を遁れたのは幸運だった。
本当に。隣の地区は大変だったみたいだから。
準備していたから被害を遁れることができたんだよ。
確かに。備えあれば憂いなしだね。
でも完全に災害を遁れることは難しい。
そうだね。でも被害を最小限に遁れる努力は大切だ。

逃げると遁れるの違いまとめ

逃げるは危険から離れる積極的な行動を表し、日常的によく使われる一般的な表現です。

一方、遁れるは結果として危険や責任を免れることを表し、やや文語的で格式のある表現です。

会話では「逃げる」、文章では状況に応じて「遁れる」を使うと、適切な使い分けができます。

逃げると遁れるの読み方

  • 逃げる(ひらがな):にげる
  • 逃げる(ローマ字):nigeru
  • 遁れる(ひらがな):のがれる
  • 遁れる(ローマ字):nogareru
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