【内定】と【合格】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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内定と合格の分かりやすい違い

内定と合格は、どちらも選考を通過したことを表しますが、その意味と効力が大きく異なります。

内定は、企業が応募者を採用する意思を正式に示し、入社の約束をすることです。来年4月から働いてくださいという労働契約の予約にあたります。合格は、試験や選考の基準をクリアしたことを示すだけで、あなたは基準を満たしていますという事実の通知です。

つまり、内定は雇用の約束、合格は選考通過の通知という違いがあり、内定の方が強い拘束力を持ちます。

内定とは?

内定とは、企業が求職者に対して採用の意思を示し、一定期間後に雇用することを約束する行為です。法的には始期付解約権留保付労働契約とされ、内定通知書の交付により、労働契約が成立したとみなされます。新卒採用では卒業後の4月入社、中途採用では具体的な入社日を定めて内定を出すことが一般的です。

内定の特徴は、双方に一定の拘束力が生じることです。企業側は正当な理由なく内定を取り消すことができず、内定者も他社への就職活動を終了することが期待されます。内定後は、内定式、内定者研修、懇親会などを通じて、入社への準備を進めます。健康診断や必要書類の提出も求められます。

内定取り消しは、経営状況の著しい悪化、内定者の経歴詐称、健康上の重大な問題など、限定的な理由でのみ認められます。一方、内定者からの辞退は比較的自由ですが、早期の連絡がマナーとされています。

内定の例文

  • ( 1 ) 第一志望の企業から内定通知書をいただき、4月入社が決定しました。
  • ( 2 ) 内定式に参加し、同期入社予定者と初めて顔を合わせました。
  • ( 3 ) 複数企業から内定をいただきましたが、慎重に検討して1社に絞りました。
  • ( 4 ) 内定後の健康診断で問題がなく、正式に入社手続きを進めています。
  • ( 5 ) 内定者研修でビジネスマナーを学び、社会人への準備を始めました。
  • ( 6 ) 内定辞退の連絡は、採用担当者に直接電話で伝えるのがマナーです。

内定の会話例

人事部長、最終面接合格者全員に内定を出すのですか?
いいえ、合格者の中から採用予定数を考慮して内定者を決定します。合格は通過、内定は採用決定です。
内定と合格の違いがよくわかりません。どう違うのですか?
合格は選考を通過したこと、内定は採用を約束したことです。内定の方がはるかに重い意味を持ちます。
一次面接に合格しましたが、これで安心してよいですか?
まだ安心は早いです。最終的に内定をもらうまで、気を抜かずに準備を続けてください。

合格とは?

合格とは、試験、審査、選考などにおいて、定められた基準や条件を満たし、次の段階に進むことができる状態を示す言葉です。採用選考では、書類選考合格、筆記試験合格、面接合格など、各段階での通過を意味します。資格試験、入学試験、昇進試験などでも広く使用されます。

採用における合格は、あくまで選考プロセスの一段階をクリアしたことを示すもので、最終的な採用を保証するものではありません。一次面接合格は二次面接への進出を、最終面接合格は内定の可能性を示しますが、内定とは異なり、労働契約は成立していません。

合格通知は、通常、次の選考の案内や今後の流れの説明を含みます。合格しても、その後の選考で不合格となる可能性もあるため、複数企業への応募を継続することが一般的です。また、合格基準は企業や職種により異なり、相対評価の場合もあります。

合格の例文

  • ( 1 ) 書類選考に合格し、次は一次面接に進むことになりました。
  • ( 2 ) 筆記試験に合格しましたが、面接でより人物を見られると聞いています。
  • ( 3 ) 最終面接に合格したので、内定の可能性が高いと期待しています。
  • ( 4 ) SPIテストに合格し、次の選考ステップに進めることになりました。
  • ( 5 ) グループ面接に合格した人だけが、個人面接に呼ばれるそうです。
  • ( 6 ) 適性検査に合格しないと、面接に進めない企業も増えています。

合格の会話例

内定をもらいましたが、まだ他社の選考が残っています。どうすべきですか?
内定承諾期限を確認し、可能なら他社の選考を急いでもらいましょう。ただし、内定企業への配慮も大切です。
合格通知が来ません。不合格ということでしょうか?
企業により通知時期は異なります。1週間程度待って連絡がなければ、問い合わせても失礼ではありません。
内定を辞退したいのですが、どうすればよいですか?
できるだけ早く、電話で直接お詫びとともに辞退の意思を伝えてください。メールだけでは失礼です。

内定と合格の違いまとめ

内定と合格の違いを理解することは、就職活動や採用業務において極めて重要です。内定は労働契約の予約で法的拘束力があり、合格は選考通過の事実通知という根本的な違いがあります。

実務では、最終面接に合格しても内定とは限らず、内定通知を受けて初めて採用が確定します。企業は合格から内定を出すまでに、他の候補者との比較や採用枠の調整を行うことがあります。

求職者は、合格通知で安心せず、内定通知を受けるまで就職活動を継続することが賢明です。一方、内定を得たら、その重みを理解し、辞退する場合は速やかに連絡することがマナーです。

内定と合格の読み方

  • 内定(ひらがな):ないてい
  • 内定(ローマ字):naitei
  • 合格(ひらがな):ごうかく
  • 合格(ローマ字):goukaku
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