【削る】と【擦る】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

削ると擦るの分かりやすい違い
削ると擦るはどちらも物の表面に対する動作ですが、方法が違います。
削るは、鉛筆削りやカンナのように、刃物を使って表面を薄く取り除くことです。擦るは、たわしでこすったり、手をすり合わせたりする摩擦の動作です。
刃物で取り除くのが「削る」、摩擦させるのが「擦る」という違いがあります。
削るとは?
削るとは、刃物や鋭利な道具を使って、物の表面を薄く取り除く動作を表す言葉です。
「鉛筆を削る」「木を削る」「爪を削る」など、対象物の一部を意図的に取り除いて形を整えたり、薄くしたりする時に使います。削ることで新しい面が現れ、形や大きさが変化します。大工仕事のカンナがけ、彫刻、料理での野菜の皮むきなども削る動作に含まれます。
削った部分は元に戻らないため、慎重に行う必要がある不可逆的な動作です。
削るの例文
- ( 1 ) 鉛筆を削って芯を出す。
- ( 2 ) 大工さんがカンナで木材を削っている。
- ( 3 ) 爪が伸びたので爪やすりで削る。
- ( 4 ) 予算を削って経費を抑える。
- ( 5 ) チーズを削ってサラダにかける。
- ( 6 ) 時間を削ってでも完成させたい。
削るの会話例
この鉛筆、削らないと書けないね。
鉛筆削り貸そうか?きれいに削れるよ。
削りすぎて短くなっちゃった...
削る時は少しずつの方がいいよ。
最近はシャープペンが多いから削る機会が減ったね。
でも鉛筆を削る感触は好きだな。
擦るとは?
擦るとは、物と物を押し付けながら動かして摩擦を起こす動作を表す言葉です。
「手を擦る」「床を擦る」「汚れを擦る」など、表面同士をこすり合わせる動作全般を指します。擦ることで汚れを落としたり、熱を発生させたり、表面を滑らかにしたりできます。掃除、マッサージ、火起こしなど、日常生活の様々な場面で行われる基本的な動作です。
擦る強さや回数によって効果が変わり、強く擦りすぎると対象物を傷つけることもあります。
擦るの例文
- ( 1 ) 汚れた部分をたわしで擦る。
- ( 2 ) 寒くて手を擦り合わせて温める。
- ( 3 ) 靴底が擦れて薄くなってきた。
- ( 4 ) 蚊に刺された所を擦ってはいけない。
- ( 5 ) マッチを擦って火をつける。
- ( 6 ) 床を雑巾で擦ってピカピカにする。
擦るの会話例
この汚れ、なかなか落ちないな。
もっと強く擦ってみたら?
擦りすぎると傷つきそうで心配。
そうだね、優しく擦る方がいいかも。
洗剤つけて擦ると落ちやすいよ。
なるほど!擦り方にもコツがあるんだね。
削ると擦るの違いまとめ
削るは刃物で表面を取り除く不可逆的な動作で、形を変えることが目的です。
一方、擦るは摩擦による動作で、汚れ落としや表面処理が目的です。
道具を使って取り除くなら「削る」、摩擦させるなら「擦る」と覚えましょう。
削ると擦るの読み方
- 削る(ひらがな):けずる
- 削る(ローマ字):kezuru
- 擦る(ひらがな):こする
- 擦る(ローマ字):kosuru