【大工】と【型枠大工】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

大工と型枠大工の分かりやすい違い
大工と型枠大工は、どちらも建築現場で働く職人ですが、扱う材料と仕事内容が違います。
大工は、木材を使って家や建物を建てる職人です。型枠大工は、コンクリートを流し込むための型を作る専門の職人です。
大工は「木の専門家」、型枠大工は「コンクリートの型作り専門家」と覚えると分かりやすいでしょう。
大工とは?
大工とは、主に木造建築物の新築、増改築、修繕を行う建築職人の総称です。木材の加工、組み立て、建て方など、伝統的な技術を駆使して建物を作り上げます。在来工法による住宅建築では、基礎工事後から上棟、内装仕上げまで、幅広い工程を担当します。
墨付け、きざみ、建て方、造作など、各工程で専門的な技術が必要です。電動工具の使用も一般的ですが、カンナ、ノミなどの手道具を使いこなす技術も重要です。見習いから親方まで、技術習得には長い年月を要します。
住宅建築だけでなく、神社仏閣の建築・修復を行う宮大工、内装専門の造作大工など、専門分野も存在します。建築業界の中核を担う職種として、常に需要があります。
大工の例文
- ( 1 ) 棟梁として、若手大工の育成に力を入れています。
- ( 2 ) プレカット材を使いますが、大工の技術は依然として重要です。
- ( 3 ) 宮大工として、文化財修復の仕事に誇りを持っています。
- ( 4 ) 住宅大工として独立し、年間10棟の新築を手がけています。
- ( 5 ) 大工不足が深刻化し、外国人技能実習生の受け入れを開始しました。
- ( 6 ) 造作大工として、オーダーメイド家具の製作も行っています。
大工の会話例
型枠大工とは?
型枠大工とは、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の建築物において、コンクリートを流し込むための型枠を組み立てる専門職人です。ビル、マンション、橋梁、ダムなど、大規模構造物の建設に不可欠な職種です。
型枠の設計図を読み解き、合板やパイプサポートを使って精密な型枠を組み立てます。コンクリート打設時の圧力に耐える強度と、寸法精度の確保が求められます。型枠解体のタイミングも重要で、コンクリートの強度発現を考慮した判断が必要です。
高所作業が多く、安全管理が特に重要です。都市部の建設需要により、安定した仕事量があります。型枠大工の技術レベルが、建物の品質を大きく左右するため、責任重大な職種です。
型枠大工の例文
- ( 1 ) 型枠大工として、高層マンションの建設に従事しています。
- ( 2 ) ベテラン型枠大工から、精度の高い組み立て技術を学んでいます。
- ( 3 ) 型枠大工の職長として、安全管理を最優先に作業を進めています。
- ( 4 ) 型枠大工歴20年、どんな複雑な形状でも対応できます。
- ( 5 ) 若手型枠大工の技能向上のため、定期的な研修を実施しています。
- ( 6 ) 型枠大工の日給が上昇し、人材確保が課題となっています。
型枠大工の会話例
大工と型枠大工の違いまとめ
大工と型枠大工の最大の違いは、扱う材料と建築物の種類です。大工は木材で木造建築、型枠大工はコンクリート型枠で RC 造建築を担当します。
必要な技能も異なり、大工は木材加工技術、型枠大工は型枠組立技術が中心です。両者とも建築業界に不可欠ですが、全く異なる専門分野です。
建築物の構造により、どちらの職人が必要かが決まります。
大工と型枠大工の読み方
- 大工(ひらがな):だいく
- 大工(ローマ字):daiku
- 型枠大工(ひらがな):かたわくだいく
- 型枠大工(ローマ字):katawakudaiku