【色】と【色味】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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色と色味の分かりやすい違い

色と色味は、どちらも色彩に関する言葉ですが、表現の細かさが違います。

色は「赤」「青」など、はっきりとした色の名前や種類を指します。色味は「赤味がかった」「黄色味が強い」など、色の微妙な調子や傾向を表す、より繊細な表現です。

色は「基本的な色彩」、色味は「色の雰囲気や傾向」という違いがあります。

色とは?

色とは、光の波長の違いによって目に見える視覚的な性質のことで、赤、青、黄、緑など、物体が持つ基本的な色彩を指します。「この花は赤い色だ」「空の色がきれい」など、物の外観を表現する最も基本的な言葉です。信号機の色、服の色など、日常生活で欠かせない概念です。

色は文化や心理にも深く関わり、「顔色が悪い」「色を失う」など、慣用句としても使われます。また、「色とりどり」「色彩豊か」など、バリエーションの豊富さを表現する際にも用いられます。美術やデザインの分野では、色の三要素(色相、明度、彩度)として専門的に扱われます。

日本には伝統色として、藍色、朱色、山吹色など、自然や文化に根ざした独特の色の名前が多く存在します。これらは日本人の繊細な色彩感覚を表しています。

色の例文

  • ( 1 ) この壁の色は白です。
  • ( 2 ) 信号の色は赤、黄、青の三色です。
  • ( 3 ) 秋になると葉の色が変わります。
  • ( 4 ) 好きな色は何色ですか?
  • ( 5 ) 顔色が悪いけど、大丈夫?
  • ( 6 ) 絵の具でいろいろな色を作ってみましょう。

色の会話例

この服、何色?
基本は紺色だけど、ちょっと緑っぽくも見えるね。
空の色がきれいだね。
本当だ!夕焼けで赤とオレンジの色が混ざってる。
顔色悪くない?
ちょっと疲れてるかも。顔に色がないね。

色味とは?

色味とは、色の微妙な調子、傾向、雰囲気を表す言葉で、「〜味」という形で色の特徴やニュアンスを表現します。「赤味がかった茶色」「青味の強い緑」など、純粋な色ではなく、どんな色が混ざっているか、どちらに傾いているかを示す際に使われます。

料理の焼き色を見る時に「いい色味になってきた」と言ったり、化粧品選びで「この口紅は青味がある」と表現したりするなど、微妙な色の違いを伝えたい時に便利な表現です。写真の加工でも「色味を調整する」という使い方をします。

色味は感覚的で主観的な要素も含むため、人によって感じ方が異なることもあります。プロの料理人、美容師、デザイナーなどは、この微妙な色味の違いを見分ける能力が求められます。日常生活でも、服のコーディネートや部屋の配色を考える際に重要な概念です。

色味の例文

  • ( 1 ) この料理、いい色味に仕上がりましたね。
  • ( 2 ) 写真の色味を少し暖かく調整しました。
  • ( 3 ) この口紅は、ピンクでも青味が強いタイプです。
  • ( 4 ) 肉の焼き色味を見て、火の通り具合を判断します。
  • ( 5 ) このワインは、少し紫味がかった赤色です。
  • ( 6 ) 部屋の照明によって、壁の色味が変わって見えます。

色味の会話例

この肉、もう焼けた?
うーん、もう少し色味を見た方がいいかな。
写真の色味、ちょっと変じゃない?
確かに。青味が強すぎるから、調整してみる。
どっちの口紅がいい?
右の方が温かい色味で、肌に合ってると思う。

色と色味の違いまとめ

色と色味は、色彩表現の基本と応用という関係にあります。色は赤、青、黄などの基本的な色彩そのものを指し、明確で客観的な表現です。

色味は色の微妙な調子や傾向を表し、「赤味がある」「黄色味を帯びた」など、より繊細で感覚的な表現です。色は「何色か」、色味は「どんな感じの色か」という違いがあります。

「この服は青色」は基本的な表現、「青味がかったグレー」は色味を使った詳細な表現というように使い分けます。

色と色味の読み方

  • 色(ひらがな):いろ
  • 色(ローマ字):iro
  • 色味(ひらがな):いろあじ
  • 色味(ローマ字):iroaji
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