【吐く】と【もどす】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

吐くともどすの分かりやすい違い
吐くともどすは、どちらも口から出すことですが、対象と使い方が異なります。
吐くは息や言葉も含む広い意味で、もどすは食べ物を嘔吐する婉曲表現です。
「ため息を吐く」「食べ過ぎてもどす」のように使い分けます。
吐くとは?
吐くとは、口から何かを外に出すことを表す一般的な言葉です。息、唾、食べ物、言葉など、様々なものを口から出す行為を指します。嘔吐の直接的な表現としても使われますが、それ以外の意味でも幅広く使われる多義的な言葉です。
「息を吐く」「弱音を吐く」「食べ物を吐く」など、物理的なものから抽象的なものまで表現できます。日常会話でよく使われる基本的な動詞です。
深呼吸、ため息、体調不良時の嘔吐、本音を話すことなど、口から何かを出す様々な場面で使われます。
吐くの例文
- ( 1 ) 深呼吸して、ゆっくり息を吐いてください。
- ( 2 ) 彼は本音を吐いて、すっきりした様子だった。
- ( 3 ) タバコの煙を吐き出すのはマナー違反だ。
- ( 4 ) つらくて弱音を吐いてしまった。
- ( 5 ) ガムを道に吐くのはやめましょう。
- ( 6 ) 緊張して、ため息を吐いた。
吐くの会話例
「深呼吸して」
「はい、ゆっくり息を吐きます」
「どうしたの?顔色悪いよ」
「ちょっと気持ち悪くて、吐きそう」
「本当のこと言って」
「実は…と本音を吐いちゃうね」
もどすとは?
もどすとは、食べた物や飲んだ物を嘔吐することを、やわらかく表現した婉曲的な言葉です。「吐く」よりも優しい響きがあり、特に子供や体調不良の人に対して使うことが多いです。胃の内容物が逆流することを指します。
「気持ち悪くてもどした」「食べ過ぎてもどしそう」など、体調不良による嘔吐を表現する時に使います。相手を気遣う優しい表現です。
乗り物酔い、食あたり、つわりなど、体調不良で嘔吐する場面で、直接的な表現を避けたい時に使われます。
もどすの例文
- ( 1 ) 車酔いして、もどしてしまった。
- ( 2 ) 食べ過ぎて、もどしそうになった。
- ( 3 ) 子供が熱を出して、夜中にもどした。
- ( 4 ) 飲み過ぎて、朝までに何度ももどした。
- ( 5 ) 船酔いでもどしそうだったが、なんとか我慢した。
- ( 6 ) つわりがひどくて、食べてももどしてしまう。
もどすの会話例
「子供の様子は?」
「朝ごはんをもどしちゃって」
「船酔い大丈夫?」
「ちょっともどしそう…」
「飲み過ぎじゃない?」
「さっきトイレでもどしてきた」
吐くともどすの違いまとめ
吐くは口から出す行為全般、もどすは嘔吐の婉曲表現です。
吐くは直接的で多義的、もどすは間接的で限定的な意味を持ちます。
一般的な動作には「吐く」、体調不良の説明には「もどす」を使うと適切です。
吐くともどすの読み方
- 吐く(ひらがな):はく
- 吐く(ローマ字):haku
- もどす(ひらがな):もどす
- もどす(ローマ字):modosu