【立つ】と【建つ】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

立つと建つの分かりやすい違い
立つと建つは同じ「たつ」と読みますが、意味が全く違います。
立つは、人が座った状態から起き上がったり、物が垂直になることです。建つは、家やビルなどの建物が建設されることです。
人や物には立つ、建物には建つを使うと覚えておきましょう。
立つとは?
立つとは、人や動物が足で体を支えて垂直の姿勢になること、または物が地面に対して垂直になることを表す基本的な動詞です。
「朝起きて立つ」「電車で立つ」のような身体的な動作から、「看板が立つ」「煙が立つ」のような物の状態、さらに「腹が立つ」「目立つ」など慣用的な表現まで幅広く使われます。日常生活で最も頻繁に使う動詞の一つで、一時的な動作や状態を表すことが特徴です。
また「立場に立つ」「先頭に立つ」など、抽象的な位置や役割を表す場合にも使用されます。
立つの例文
- ( 1 ) 朝礼で全員が立って話を聞いた。
- ( 2 ) 長時間立っていると足が疲れる。
- ( 3 ) 急に立つとめまいがすることがある。
- ( 4 ) 怒りで髪の毛が立つような思いをした。
- ( 5 ) この問題に立ち向かう勇気が必要だ。
- ( 6 ) 列の先頭に立つ責任は重い。
立つの会話例
もう授業始まるから立って!
はい、すぐ立ちます。座りっぱなしで足がしびれた...
立つときは急がないで、ゆっくりでいいよ。
ありがとう。最近立つのも一苦労で。
若いうちから立つ習慣をつけておくといいよ。
そうですね。座りすぎは体に良くないって聞きました。
建つとは?
建つとは、建築物や構造物が建設される、完成することを表す動詞で、主に建物に対して使われます。
「家が建つ」「ビルが建つ」「橋が建つ」など、土地の上に基礎から作られる永続的な構造物に使用します。一度建ったものは長期間その場所に存在し続けることが前提となっており、仮設的なものには使いません。
また「計画が建つ」のように、しっかりとした基盤を持つものが成立する意味でも使われることがありますが、基本的には建築物に限定される言葉です。
建つの例文
- ( 1 ) 来年、駅前に新しいホテルが建つ予定だ。
- ( 2 ) 古い家を壊して、新しい家が建った。
- ( 3 ) この土地に何が建つのか楽しみだ。
- ( 4 ) 地震に強い建物を建つ技術が進歩している。
- ( 5 ) 記念碑が建って、歴史が刻まれた。
- ( 6 ) 川に新しい橋が建つことで、交通が便利になる。
建つの会話例
この空き地に何か建つって聞いた?
新しいスーパーが建つらしいよ。
便利になるね!いつ建つの?
来年の春には建つ予定だって。
早く建つといいな。買い物が楽になる。
うん、新しい建物が建つと街も活気づくよね。
立つと建つの違いまとめ
立つは人や物が垂直になる動作や状態を表し、一時的で動的な性質があります。
一方、建つは建築物が建設されることを表し、永続的で静的な性質があります。
使い分けは簡単で、人の動作や一般的な物には立つ、建物には建つを使います。
立つと建つの読み方
- 立つ(ひらがな):たつ
- 立つ(ローマ字):tatsu
- 建つ(ひらがな):たつ
- 建つ(ローマ字):tatsu