【損得】と【損益】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

損得と損益の分かりやすい違い
損得と損益は、どちらも利益と損失に関する言葉ですが、使う場面が異なります。
損得は日常的な判断で使い、損益はビジネスや会計で使います。
買い物で「損得」を考え、経営では「損益」を計算するという使い分けをします。
損得とは?
損得とは、ある行動や選択が自分にとって有利(得)か不利(損)かを判断することです。金銭的な面だけでなく、時間、労力、感情的な満足度など、様々な要素を含む総合的な判断を指します。日常生活で頻繁に使われる身近な概念です。
「損得勘定」「損得で考える」「損得抜きで」など、利害関係を考慮した判断を表現する時に使います。人間関係や日常の選択で重要な判断基準となります。
買い物の判断、人付き合い、時間の使い方など、日常生活のあらゆる場面で「これは得か損か」を考える時に使われる実用的な言葉です。
損得の例文
- ( 1 ) この買い物は損得で言えば得だと思う。
- ( 2 ) 損得勘定ばかりでは良い人間関係は築けない。
- ( 3 ) 時間の損得を考えて行動することにした。
- ( 4 ) 損得抜きで友人を助けたい。
- ( 5 ) 長い目で見れば損得はトントンかもしれない。
- ( 6 ) 彼は何事も損得で判断する傾向がある。
損得の会話例
「これ買う価値ある?」
「損得で考えると微妙かな」
「手伝ってくれる?」
「損得じゃなくて、もちろん手伝うよ」
「遠回りじゃない?」
「時間の損得を考えるとそうかも」
損益とは?
損益とは、主に事業や投資において発生する金銭的な損失(損)と利益(益)のことです。収入から支出を差し引いた結果を数値で表し、プラスなら利益、マイナスなら損失となります。会計や経営で使われる専門的な用語です。
「損益計算書」「損益分岐点」「損益を計上する」など、ビジネスや会計の場面で使われます。企業の業績評価や投資判断で重要な指標となります。
会社の決算、投資の成果、事業の収支など、金銭的な結果を数値で表す必要がある場面で使われる専門的な表現です。
損益の例文
- ( 1 ) 今期の損益は黒字になる見込みだ。
- ( 2 ) 損益計算書を詳しく分析する必要がある。
- ( 3 ) 投資の損益がマイナスになってしまった。
- ( 4 ) 損益分岐点を超えるまでが大変だった。
- ( 5 ) 各部門の損益を正確に把握したい。
- ( 6 ) 為替差損益も考慮に入れるべきだ。
損益の会話例
「決算どうだった?」
「損益は予想を上回ったよ」
「投資の結果は?」
「損益はプラスマイナスゼロかな」
「新事業の見通しは?」
「損益予測では3年目から黒字」
損得と損益の違いまとめ
損得は日常的で感覚的な判断、損益は金銭的で数値的な結果を表します。
損得は幅広い価値観を含み、損益は主に金銭に限定される違いがあります。
生活では損得を、ビジネスでは損益を意識することが大切です。
損得と損益の読み方
- 損得(ひらがな):そんとく
- 損得(ローマ字):sonntoku
- 損益(ひらがな):そんえき
- 損益(ローマ字):sonneki