【パシリ】と【使い走り】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

パシリと使い走りの分かりやすい違い
パシリは使い走りを意味する俗語で、主に学生や若者の間で使われる軽蔑的なニュアンスを含む言葉です。
使い走りは用事や買い物などの雑用をする人を指す一般的な表現で、正式な日本語です。
パシリは侮蔑的・口語的、使い走りは中立的・標準的という違いがあり、使用場面の適切さが異なります。
パシリとは?
パシリとは、使い走りを意味する俗語で、「走り」を動詞化した「走る(ぱしる)」から派生した言葉とされています。主に学生や若者の間で使われ、先輩や仲間から買い物や雑用を押し付けられる立場の弱い人を指す、やや軽蔑的なニュアンスを含む表現です。
「パシリにされる」「パシリ扱い」など、いじめや上下関係の問題と関連して使われることも多く、否定的な文脈で用いられます。学校や部活動、不良グループなどでの序列関係を表す際に使われ、社会問題として取り上げられることもあります。
カジュアルで若者言葉的な響きがありますが、相手を見下す意味合いが強いため、使用には注意が必要な言葉です。
パシリの例文
- ( 1 ) 後輩をパシリ扱いするのは良くない。
- ( 2 ) パシリにされて悔しかった。
- ( 3 ) あいつはいつもパシリをやらされている。
- ( 4 ) パシリじゃないんだから、自分でやって。
- ( 5 ) 学生時代、パシリだった経験がある。
- ( 6 ) パシリ文化はなくすべきだ。
パシリの会話例
使い走りとは?
使い走り(つかいばしり)とは、他人の用事や買い物などの雑用をするために走り回る人、またはその行為を指す標準的な日本語です。
「使い」は用事、「走り」は走り回ることを意味し、古くから使われている表現です。商店の丁稚、会社の新入社員、家庭内での子供など、様々な場面で使われる中立的な言葉です。「使い走りを頼む」「使い走りに出る」など、単に用事を頼まれて動く状況を客観的に表現します。必ずしも否定的な意味はなく、仕事の一環や家族間の協力として普通に行われる行為も含みます。
ビジネス文書や公式な場面でも使用できる、品位を保った表現として、幅広い年齢層に理解される言葉です。
使い走りの例文
- ( 1 ) ちょっと使い走りを頼んでもいい?
- ( 2 ) 新人の頃は使い走りが多かった。
- ( 3 ) 使い走りも大切な仕事の一つです。
- ( 4 ) 子供に使い走りを頼みました。
- ( 5 ) 使い走りで一日中動き回った。
- ( 6 ) 彼は社長の使い走りをしている。
使い走りの会話例
パシリと使い走りの違いまとめ
パシリと使い走りは、本質的には同じ行為を指しますが、言葉の品位と含意が大きく異なります。
パシリは俗語で軽蔑的、使い走りは標準語で中立的です。
パシリは主に若者が使い、いじめや不当な上下関係を連想させます。使い走りは年齢を問わず使え、正当な用事も含みます。公式な場では使い走り、親しい間柄でも相手を尊重するなら使い走りを選ぶべきです。
パシリと使い走りの読み方
- パシリ(ひらがな):ぱしり
- パシリ(ローマ字):pashiri
- 使い走り(ひらがな):つかいばしり
- 使い走り(ローマ字):tsukaibasiri