【向かう】と【迎う】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

向かうと迎うの分かりやすい違い
向かうと迎うは、どちらもむかうと読みますが、意味が正反対です。向かうは会社に向かうのように、ある場所へ進んでいくことです。
迎うは客を迎うのように、来る人や物事を受け入れることです。
日常では、自分が移動するときは向かう、相手を受け入れるときは迎うを使い分けます。
向かうとは?
向かうとは、ある目的地や方向に進んでいくことを表す動詞です。駅に向かう、北に向かうのように、物理的な移動を表すほか、目標に向かう、改善に向かうのように、抽象的な方向性を示す場合もあります。自分から能動的に進む行動を表現する基本的な移動動詞です。
日常生活では、今から向かいます、会場に向かっている途中ですなど、移動の状況を伝える際に頻繁に使われます。また、風向きが変わった、事態が好転に向かうのように、変化の方向を表す場合もあります。物理的・抽象的問わず、方向性を持った動きを表現できる汎用性の高い言葉です。
向かうは進行形で使われることが多く、向かっているという形で現在進行中の移動を表現します。目的地に到着するまでの過程を表す動詞として、日本語の移動表現の中で最も基本的で重要な言葉の一つです。
向かうの例文
- ( 1 ) 今から会社に向かうので、30分後に到着予定です。
- ( 2 ) 台風が日本に向かって進んでいるそうです。
- ( 3 ) 目標に向かって、一歩ずつ前進していきます。
- ( 4 ) 救急車が現場に向かっているところです。
- ( 5 ) 改善に向かっているので、もう少し様子を見ましょう。
- ( 6 ) みんなで山頂に向かって登り始めました。
向かうの会話例
迎うとは?
迎う(むかう)とは、来る人や物事を受け入れる、出迎えることを表す動詞です。客を迎う、新年を迎うのように、誰かや何かがこちらに来るのを待ち受けて受け入れる受動的な行動を表します。歓迎や準備の意味を含むことが多く、迎えるとほぼ同じ意味で使われます。
日常ではお正月を迎う、新入社員を迎うなど、新しい時期や人を受け入れる場面で使われます。また、敵を迎え撃つのように、来るものに対して対応する意味でも使用されます。受け入れる側の立場や態度を表現する重要な動詞です。
迎うは、単に受け入れるだけでなく、準備や歓迎の気持ちを含んだ表現です。笑顔で迎う、温かく迎うのように、受け入れる際の態度や雰囲気を表す修飾語と共に使われることも多く、ホスピタリティを表現する際に欠かせない言葉です。
迎うの例文
- ( 1 ) 来週、新しい社員を迎うことになりました。
- ( 2 ) 笑顔でお客様を迎うことが、接客の基本です。
- ( 3 ) 今年も無事に新年を迎うことができました。
- ( 4 ) 空港で久しぶりに家族を迎うのが楽しみです。
- ( 5 ) 準備を整えて、挑戦者を迎う覚悟です。
- ( 6 ) 50歳の誕生日を健康に迎うことができて感謝しています。
迎うの会話例
向かうと迎うの違いまとめ
向かうと迎うの最大の違いは、動作の方向性です。向かうは自分が進む能動的行動、迎うは相手を受け入れる受動的行動です。
日常生活では、どこかへ行くなら向かう、誰かを受け入れるなら迎うを使うと間違いありません。
同じ読み方でも意味が正反対なので、文脈での使い分けが重要です。
向かうと迎うの読み方
- 向かう(ひらがな):むかう
- 向かう(ローマ字):mukau
- 迎う(ひらがな):むかう
- 迎う(ローマ字):mukau