【怖がる】と【怯える】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

怖がると怯えるの分かりやすい違い
怖がると怯えるは、どちらも恐怖の感情を表しますが、その程度と反応に違いがあります。怖がるは、恐怖を感じて避けたり嫌がったりする一般的な反応を表します。「犬を怖がる」「暗闇を怖がる」のように、対象から距離を取ろうとする能動的な行動を含みます。子どもの反応として使われることも多く、比較的軽い恐怖を表すこともあります。一方、怯えるは、恐怖のあまり身体が硬直したり震えたりする、より強い反応を表します。「雷に怯える」「暴力に怯える」のように、圧倒的な恐怖により萎縮し、逃げることもできない状態を示します。怖がるは「避ける」行動、怯えるは「固まる」反応という違いがあり、恐怖の強度では怯えるの方が深刻です。
怖がるとは?
怖がるとは、恐怖を感じて、その対象を避けたり嫌がったりすることを表す動詞です。「怖い」に「がる」(〜の様子を示す)が付いた形で、恐怖の感情を行動で表現することを意味します。「子どもが犬を怖がる」「注射を怖がる」「お化けを怖がる」など、日常的な恐怖の対象に対する反応として使われます。怖がることは、危険を回避する本能的な反応であり、特に子どもの成長過程では普通の感情表現です。また、「怖がりな性格」「怖がり屋」のように、恐怖を感じやすい性質を表すこともあります。怖がるという行動には、泣く、逃げる、隠れる、しがみつくなど、様々な表現形態があります。適度な怖がりは自己防衛本能として重要ですが、過度になると日常生活に支障をきたすこともあります。
怖がるの例文
- ( 1 ) 子どもが暗闇を怖がって、電気をつけたがります。
- ( 2 ) 初対面の大型犬を怖がる人は多いです。
- ( 3 ) 高所恐怖症で、高い場所を怖がります。
- ( 4 ) 娘が雷を怖がるので、一緒にいてあげました。
- ( 5 ) 怖がらないで、ゆっくり近づいてごらん。
- ( 6 ) あまり怖がると、相手も警戒してしまいますよ。
怖がるの会話例
怯えるとは?
怯えるとは、強い恐怖により身体が萎縮し、震えたり硬直したりする状態を表す動詞です。「怯」は「おびえる、恐れる」を意味し、圧倒的な恐怖感により正常な行動ができなくなる様子を示します。「大きな音に怯える」「暴力に怯える」「権力に怯える」など、自分より強大な力や脅威に対する反応として使われます。怯えている状態では、身体の震え、顔面蒼白、声が出ない、動けないなどの身体症状を伴うことが多く、心理的にも強いストレスを受けています。動物が天敵に遭遇した時の反応にも似ており、生存本能に基づく原始的な反応といえます。トラウマやPTSDの症状として怯えが続くこともあり、専門的な支援が必要な場合もあります。怯えは単なる恐怖を超えた、心身の深刻な反応を表す言葉です。
怯えるの例文
- ( 1 ) 虐待された子どもは、大人に怯えることがあります。
- ( 2 ) 大きな音に怯えて、猫が隠れてしまいました。
- ( 3 ) 彼は上司の怒声に怯えていました。
- ( 4 ) 戦争で怯える民間人の姿が報道されました。
- ( 5 ) 怯えた表情で、助けを求めていました。
- ( 6 ) 過去のトラウマで、今も怯えることがあります。
怯えるの会話例
怖がると怯えるの違いまとめ
怖がるは恐怖による能動的な回避行動、怯えるは恐怖による受動的な萎縮反応という違いがあります。怖がるは比較的軽い恐怖で行動の選択が可能、怯えるは強い恐怖で身体が硬直し行動不能になります。恐怖の程度と身体反応の違いが両者を区別する重要な要素です。
怖がると怯えるの読み方
- 怖がる(ひらがな):こわがる
- 怖がる(ローマ字):kowagaru
- 怯える(ひらがな):おびえる
- 怯える(ローマ字):obieru