【器用】と【手まめ】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

器用と手まめの分かりやすい違い
「器用」は手先の技術や物事を要領よくこなす能力の高さを表し、生まれ持った才能や習得した技能を指します。一方「手まめ」は面倒がらずにこまめに手を動かす勤勉な性質を表し、努力や心がけを重視します。
「器用」は能力の有無、「手まめ」は行動の頻度や姿勢に焦点があり、前者は才能的要素、後者は性格的要素が強いという違いがあります。
器用とは?
「器用」は、手先が巧みで細かい作業が上手なこと、また物事を要領よく効率的にこなす能力を持つことを表す形容動詞です。
手工芸、料理、修理など具体的な作業から、人間関係や仕事の進め方など抽象的な場面まで幅広く使われます。「器用な人」「器用にこなす」のように、生まれ持った才能や習得した技能を評価する表現です。また「器用貧乏」という言葉もあり、何でもそつなくこなすが、特化した専門性に欠けるという意味で使われることもあります。
一般的には肯定的な評価として使われ、多才さや適応力の高さを示す言葉として、様々な場面で用いられる汎用性の高い表現です。
器用の例文
- ( 1 ) 彼女は本当に器用だ
- ( 2 ) 器用に箸を使う外国人
- ( 3 ) 何でも器用にこなす
- ( 4 ) 手先が器用で羨ましい
- ( 5 ) 器用な人は得をする
- ( 6 ) 器用貧乏にならないよう注意
器用の会話例
手まめとは?
「手まめ」は、手間を惜しまず、こまめに手を動かして物事に取り組む勤勉な性質を表す形容動詞です。
「手」と「まめ(忠実)」から成り、面倒がらずに細かいことまで丁寧に行う姿勢を指します。掃除、手入れ、連絡、世話など、継続的な努力や配慮が必要な行為に対して使われます。「手まめに連絡する」「手まめな人」のように、几帳面で勤勉な性格を褒める際に用いられます。
能力の高さよりも、努力や心がけを重視する表現で、日本の美徳とされる勤勉さや細やかな配慮を体現する言葉です。地道な努力を続ける人への敬意を込めて使われることが多く、信頼性や誠実さを評価する文脈で選ばれます。
手まめの例文
- ( 1 ) 手まめに水やりをする
- ( 2 ) 手まめな連絡に感謝します
- ( 3 ) 手まめに掃除する習慣
- ( 4 ) 彼は手まめな性格だ
- ( 5 ) 手まめにメモを取る
- ( 6 ) 手まめな手入れが大切
手まめの会話例
器用と手まめの違いまとめ
「器用」と「手まめ」は、どちらも肯定的な資質ですが、焦点が異なります。
「器用」は技術や能力の高さを示し、効率的に物事をこなせる才能を表します。先天的な要素や習得したスキルに重点があります。一方「手まめ」は勤勉さや継続的な努力を示し、面倒がらずに取り組む姿勢を表します。性格や心がけに重点があります。「器用」は結果の質、「手まめ」は過程の丁寧さを評価します。
器用でも手まめでない人、器用でなくても手まめな人がいるように、別の概念として使い分けられます。
器用と手まめの読み方
- 器用(ひらがな):きよう
- 器用(ローマ字):kiyou
- 手まめ(ひらがな):てまめ
- 手まめ(ローマ字):temame