【昨日(きのう)】と【昨日(さくじつ)】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

昨日(きのう)と昨日(さくじつ)の分かりやすい違い
昨日はきのうとさくじつの二つの読み方があり、使用場面が異なります。きのうはきのう会ったのように、日常会話で使う親しみやすい表現です。
さくじつはさくじつの件のように、公式な場面で使う改まった表現です。
普段の会話ではきのう、ビジネスや公式文書ではさくじつを使い分けます。
昨日(きのう)とは?
昨日(きのう)は、今日の一日前を表す最も一般的な日常語です。話し言葉として自然に使われ、きのうの晩ご飯、きのう買った本のように、友人や家族との会話、日記、メールなど、あらゆる日常的な場面で使用されます。子どもから大人まで誰もが使う、親しみやすい表現です。
きのうは純粋な和語(大和言葉)で、日本語の最も基本的な時間表現の一つです。きのうの今頃、きのうから、きのうまでなど、様々な表現と組み合わせて使うことができ、話者の感情や親近感も込めやすい言葉です。
日常会話ではきのうを使うのが自然で、これをさくじつと言うと堅苦しく、違和感があります。友達との会話、家族との団らん、カジュアルなメールなど、ほとんどの場面ではきのうを使うのが適切です。
昨日(きのう)の例文
- ( 1 ) きのうは一日中雨が降っていました。
- ( 2 ) きのう買った服を今日着ています。
- ( 3 ) きのうの試合、見た?すごく面白かったよ。
- ( 4 ) きのうから風邪気味で、体調が悪いんです。
- ( 5 ) きのうの夜、久しぶりに高校時代の友達に会いました。
- ( 6 ) きのうまでは元気だったのに、急に熱が出ました。
昨日(きのう)の会話例
昨日(さくじつ)とは?
昨日(さくじつ)は、きのうと同じ意味ですが、文語的で改まった表現です。ビジネス文書、公式な報告書、ニュース原稿、法的文書などで使われ、さくじつの会議、さくじつ付けの文書のように、格式を重んじる場面で用いられます。話し言葉としてはほとんど使われません。
漢語読みのさくじつは、明治時代以降、公文書や新聞などで使われるようになった表現で、客観的で事務的な印象を与えます。一昨日(いっさくじつ)と対になる表現としても使われ、時系列を正確に示す必要がある文書で重宝されています。
現代では、さくじつを使う場面は限られており、主に書き言葉として、報告書、議事録、公式メール、契約書などで見られます。日常会話で使うと不自然で、相手に距離感を与えてしまう可能性があるため、使用場面には注意が必要です。
昨日(さくじつ)の例文
- ( 1 ) さくじつの会議の議事録を作成いたしました。
- ( 2 ) さくじつ付けでご送付いただいた書類を確認しました。
- ( 3 ) さくじつの取締役会で決定した事項についてご報告します。
- ( 4 ) さくじつ発生した事故について、詳細を調査中です。
- ( 5 ) さくじつの新聞記事で拝見しました件について、お伺いしたく存じます。
- ( 6 ) さくじつまでに提出予定でしたが、遅延したことをお詫びします。
昨日(さくじつ)の会話例
昨日(きのう)と昨日(さくじつ)の違いまとめ
きのうとさくじつの最大の違いは、使用場面の格式です。きのうは日常的、さくじつは公式的な表現です。
普段の生活ではきのう、仕事の正式文書ではさくじつを使うのが適切です。
同じ昨日でも、読み方で印象が大きく変わることを理解して使い分けましょう。
昨日(きのう)と昨日(さくじつ)の読み方
- 昨日(きのう)(ひらがな):きのう
- 昨日(きのう)(ローマ字):kinou
- 昨日(さくじつ)(ひらがな):さくじつ
- 昨日(さくじつ)(ローマ字):sakujitsu