【ひたすら】と【もっぱら】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

ひたすらともっぱらの分かりやすい違い
ひたすらは一つのことに集中して他を顧みず、一心不乱に行う様子を表す副詞です。もっぱらは主として、専門的に、ほとんどそればかりという意味で、ある事柄が中心であることを示します。ひたすらは集中度と没頭感、もっぱらは専門性と比重を表し、前者は行動の様態、後者は対象の限定を示します。
ひたすらとは?
ひたすらは、一つのことに心を集中させ、他のことを考えずに一途に行う様子を表す副詞です。
「只管」という漢字表記もありますが、通常はひらがなで書かれます。わき目もふらず、余計なことを考えずに、ただその一点に向かって努力や行動を続ける様子を表現します。「ひたすら走る」「ひたすら勉強する」「ひたすら謝る」など、動詞と組み合わせて使われ、その行為への没頭感や真剣さを強調します。精神的な集中と継続性を表し、時には自己犠牲的なニュアンスも含みます。
日本的な一途さや真摯な姿勢を表現する言葉として、努力や誠意を示す場面でよく使われる、情緒的な深みを持つ表現です。
ひたすらの例文
- ( 1 ) ひたすら練習を重ねました。
- ( 2 ) 彼女はひたすら待ち続けた。
- ( 3 ) ひたすら前を向いて進むしかない。
- ( 4 ) 失敗を恐れず、ひたすら挑戦する。
- ( 5 ) ひたすら謝罪を繰り返した。
- ( 6 ) 目標に向かってひたすら努力している。
ひたすらの会話例
もっぱらとは?
もっぱら(専ら)は、主として、ほとんどそればかり、専門的にという意味を表す副詞です。
ある事柄が活動や関心の中心であり、他のことはあまりしないという状態を示します。「もっぱら研究に従事する」「もっぱら和食を食べる」「もっぱらの評判」など、対象を限定して、それが主要な部分を占めることを表現します。「専」という漢字が示すように、専門性や専念を含意することもあります。また、「もっぱら〜と言われている」のように、世間の評判や噂を表す用法もあります。
特定の分野や対象に集中している状態を客観的に描写する際に用いられ、職業や趣味、生活習慣などを説明する場面で重宝される表現です。
もっぱらの例文
- ( 1 ) 彼はもっぱら研究に打ち込んでいる。
- ( 2 ) 最近はもっぱら在宅勤務です。
- ( 3 ) もっぱらクラシック音楽を聴きます。
- ( 4 ) その店はもっぱら地元民に人気だ。
- ( 5 ) もっぱらの噂では、彼は転職するらしい。
- ( 6 ) 休日はもっぱら読書に費やしている。
もっぱらの会話例
ひたすらともっぱらの違いまとめ
ひたすらともっぱらは、どちらも集中や専念を表しますが、ニュアンスと用法が異なります。
ひたすらは行為への没頭感や一途な姿勢を表し、感情的で動的な表現です。
もっぱらは対象の限定や専門性を表し、客観的で静的な表現です。懸命に努力する様子はひたすら、主な活動や関心事はもっぱらという使い分けが適切です。
ひたすらともっぱらの読み方
- ひたすら(ひらがな):ひたすら
- ひたすら(ローマ字):hitasura
- もっぱら(ひらがな):もっぱら
- もっぱら(ローマ字):moppara