【カバードコール】と【プロテクティブプット】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

【カバードコール】と【プロテクティブプット】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説 | イメージ画像
※本記事には広告・プロモーションが含まれています。

カバードコールとプロテクティブプットの分かりやすい違い

カバードコールとプロテクティブプットは、どちらも株式とオプションを組み合わせた投資戦略ですが、目的が正反対です。カバードコールは、持っている株式に対して買う権利(コールオプション)を売ることで、追加収入を得る戦略です。株価が大きく上がらないと予想する時に使います。

一方、プロテクティブプットは、持っている株式に対して売る権利(プットオプション)を買うことで、株価下落時の損失を限定する戦略です。いわば株式の保険をかけるようなものです。例えば、1000円の株を持っている時、カバードコールでは1100円で買う権利を売って収入を得ます。

プロテクティブプットでは900円で売る権利を買って、株価が900円以下に下がっても損失を限定します。前者は収益追求、後者はリスク回避が目的です。

カバードコールとは?

カバードコール戦略とは、現物株式を保有しながら、同じ銘柄のコール・オプション(買う権利)を売却する投資手法です。オプションの売却により受け取るプレミアム(オプション料)が追加収入となります。株価が権利行使価格を超えなければ、オプションは無価値となり、プレミアム分が利益として確定します。

一方、株価が大きく上昇した場合は、権利行使価格で株式を引き渡す義務が生じ、それ以上の値上がり益は放棄することになります。この戦略は、株価の小幅な上昇または横ばいを予想する投資家に適しています。米国では個人投資家にも広く普及しており、配当に加えた定期収入源として活用されています。

年金基金などの機関投資家も、ポートフォリオの利回り向上策として採用しています。実行時の注意点として、権利行使により株式を手放す可能性があるため、長期保有したい銘柄には不適切です。また、株価急落時はプレミアム収入では損失をカバーできない点も認識する必要があります。

カバードコールの例文

  • ( 1 ) 保有している銀行株1万株に対して、カバードコール戦略を実行し、月額50万円のプレミアム収入を得ています。
  • ( 2 ) 株価が上限近くまで上昇したため、カバードコールの権利行使を避けるため、オプションの買い戻しを検討しています。
  • ( 3 ) 年金運用部門では、カバードコール戦略により、ポートフォリオの利回りを年率2%向上させることに成功しました。
  • ( 4 ) カバードコールを実行したところ、予想外の好決算で株価が急騰し、大きな機会損失が発生してしまいました。
  • ( 5 ) 顧客から、配当収入に加えてカバードコールでの追加収入を望む相談が増えています。
  • ( 6 ) システムでカバードコールの最適な権利行使価格を自動計算し、収益最大化を図っています。

カバードコールの会話例

カバードコール戦略のメリットとデメリットを教えてください。
メリットは定期的なプレミアム収入です。デメリットは株価急騰時の利益を逃すことです。横ばい相場では有効ですが、強気相場では不利になります。
どのような銘柄がカバードコールに適していますか。
配当利回りが高く、株価変動が比較的小さい大型優良株が適しています。成長株や変動の激しい銘柄は、大きな機会損失のリスクがあります。
カバードコールで株式を失うリスクはどの程度ですか。
権利行使価格を超えて株価が上昇すれば、株式を引き渡す義務が生じます。ただし、事前にオプションを買い戻すことで回避可能です。

プロテクティブプットとは?

プロテクティブプット戦略とは、保有する現物株式の下落リスクをヘッジするため、同じ銘柄のプット・オプション(売る権利)を購入する投資手法です。株価が下落した場合、プット・オプションの価値が上昇することで、現物株式の損失を相殺します。権利行使価格が下値の保証ラインとなり、それ以下の損失は発生しません。

保険料に相当するプレミアムを支払う必要がありますが、下落リスクを限定できます。この戦略は、株式を長期保有したいが短期的な下落が心配な投資家、決算発表や重要イベント前のリスク管理、ポートフォリオ全体の保護などに活用されます。

特に、大きな含み益がある株式の利益確定を先送りしたい場合に有効です。コスト面では、プット・オプションのプレミアムが継続的な負担となるため、常時この戦略を採用すると収益性が低下します。そのため、市場の不確実性が高い時期に限定して実施することが一般的です。

プロテクティブプットの例文

  • ( 1 ) 決算発表を控えて株価変動リスクが高まったため、主力銘柄にプロテクティブプットを設定しました。
  • ( 2 ) ポートフォリオ全体の下落リスクに備え、日経225のプロテクティブプットを購入する方針です。
  • ( 3 ) プロテクティブプットのコストが年間収益の3%に達しており、費用対効果の見直しが必要です。
  • ( 4 ) 顧客の要望により、含み益の大きい株式に対してプロテクティブプット戦略を提案しました。
  • ( 5 ) 市場の不確実性が高まっているため、プロテクティブプットの購入を推奨するレポートを発行しました。
  • ( 6 ) プロテクティブプットの権利行使価格を現在値の90%に設定し、10%の下落まで許容することにしました。

プロテクティブプットの会話例

プロテクティブプットのコストはどの程度かかりますか。
一般的に年率2-5%程度ですが、ボラティリティや保護水準により変動します。株価の10%下落まで保護する場合、年率3%程度が目安です。
プロテクティブプットはいつ使うべきですか。
決算発表前、政治イベント前、相場の天井圏と判断した時など、短期的な下落リスクが高まった時に有効です。常時使用はコストが高すぎます。
プロテクティブプットとストップロス注文の違いは何ですか。
プロテクティブプットは権利行使価格で確実に売却できますが、ストップロスは急落時に想定以下の価格で約定するリスクがあります。確実性ではプットが優れています。

カバードコールとプロテクティブプットの違いまとめ

カバードコールとプロテクティブプットは、オプションを活用した正反対の戦略です。カバードコールは収益の上乗せを狙い、株価上昇時の利益を一部放棄する代わりに、確実なプレミアム収入を得ます。一方、プロテクティブプットは損失の限定を目的とし、プレミアムというコストを払って下落リスクから資産を守ります。

投資家の性格や市場観により使い分けられ、積極的な収益追求型投資家はカバードコールを好み、保守的なリスク回避型投資家はプロテクティブプットを選択する傾向があります。また、市場環境によっても適した戦略は変わり、ボラティリティが低い安定相場ではカバードコール、不透明感が強い相場ではプロテクティブプットが有効です。

両戦略を組み合わせたカラー戦略という手法もあり、カバードコールで得たプレミアムでプロテクティブプットを購入することで、コストを抑えながらリスク管理を行うことも可能です。オプション戦略の基本として、両手法の理解は不可欠です。

カバードコールとプロテクティブプットの読み方

  • カバードコール(ひらがな):かばーどこーる
  • カバードコール(ローマ字):kaba-doko-ru
  • プロテクティブプット(ひらがな):ぷろてくてぃぶぷっと
  • プロテクティブプット(ローマ字):purotekuthibuputto
  1. TOP
  2. 言葉の違い
  3. 金融
  4. 【カバードコール】と【プロテクティブプット】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説