【発行済株式数】と【流通株式数】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
発行済株式数と流通株式数の分かりやすい違い
発行済株式数と流通株式数は、株式の数え方の違いです。発行済株式数は会社が発行した株式の総数、流通株式数は市場で自由に売買できる株式の数という違いがあります。
発行済株式数は器の大きさ、流通株式数は実際に動く量という関係で、投資の際は両方の確認が重要です。
発行済株式数とは?
発行済株式数とは、企業が設立時および増資時に発行し、現在存在しているすべての株式の総数です。定款で定められた授権株式数の範囲内で発行され、株主に割り当てられた株式の合計を指します。
自己株式(企業が買い戻して保有する株式)も含まれるため、実際に株主が保有する株式数とは異なります。発行済株式数は、株主総会での議決権計算、一株当たり指標(EPS、BPS等)の算出基準となる重要な数値です。
株式分割や株式併合により変動し、企業の資本政策を反映します。有価証券報告書や決算短信で開示される基本情報の一つです。
発行済株式数の例文
- ( 1 ) 発行済株式数1億株により、大型株としての地位を確立しています。
- ( 2 ) 株式分割により発行済株式数が2倍になり、投資単位が引き下げられました。
- ( 3 ) 自己株式消却により、発行済株式数が5%減少しました。
- ( 4 ) 発行済株式数の増加を抑えるため、自己株式取得を実施しています。
- ( 5 ) 発行済株式数を基準に、一株当たり利益(EPS)を算出しています。
- ( 6 ) 転換社債の株式転換により、発行済株式数が増加する可能性があります。
発行済株式数の会話例
流通株式数とは?
流通株式数とは、発行済株式数から流動性の低い株式を除いた、市場で実際に売買可能な株式数です。具体的には、自己株式、役員等の保有株式、大株主(10%以上保有)の保有株式、戦略的保有株式などを除外して算出されます。
東京証券取引所では、上場維持基準として流通株式の基準を設けています。流通株式数は市場の流動性を示す重要指標で、少ないと株価が乱高下しやすくなります。
機関投資家は流動性を重視するため、流通株式数が投資判断の重要要素となります。流通株式時価総額(流通株式数×株価)は、市場区分の選択基準にもなっています。
流通株式数の例文
- ( 1 ) 流通株式数の増加により、東証プライム市場の基準をクリアしました。
- ( 2 ) 流通株式比率35%以上を維持し、市場での売買が活発です。
- ( 3 ) 大株主の保有株式売却により、流通株式数が大幅に増加しました。
- ( 4 ) 流通株式時価総額100億円以上を達成し、機関投資家の投資対象となりました。
- ( 5 ) 流通株式数が少ないため、株価のボラティリティが高い状況です。
- ( 6 ) 政策保有株式の縮減により、流通株式数の拡大を図っています。
流通株式数の会話例
発行済株式数と流通株式数の違いまとめ
発行済株式数は発行総数、流通株式数は売買可能数という明確な違いがあります。流通株式数は常に発行済株式数以下となり、その比率が流動性を示します。
投資判断では、発行済株式数で企業規模を、流通株式数で売買のしやすさを評価することが重要です。
発行済株式数と流通株式数の読み方
- 発行済株式数(ひらがな):はっこうずみかぶしきすう
- 発行済株式数(ローマ字):hakkouzumikabushikisuu
- 流通株式数(ひらがな):りゅうつうかぶしきすう
- 流通株式数(ローマ字):ryuutsuukabushikisuu