【FASB】と【IASB】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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FASBとIASBの分かりやすい違い

FASBとIASBは、どちらも会計基準を作る重要な組織ですが、管轄する地域と基準が異なります。

FASBはアメリカの会計ルールを作り、IASBは世界共通の会計ルールを作る組織です。

この違いを理解することで、国際的な財務報告の仕組みと各国の会計制度の関係を把握できます。

FASBとは?

FASB(Financial Accounting Standards Board:米国財務会計基準審議会)とは、米国の会計基準(US GAAP)を策定する民間の独立組織です。1973年に設立され、米国で事業を行う企業が従うべき会計ルールを作っています。例えば、収益認識の方法、リース会計の処理、金融商品の評価方法など、詳細な会計処理を定めています。

米国の上場企業はFASBの基準に従って財務諸表を作成する義務があります。金融機関や投資家にとって、FASBの動向は極めて重要です。新しい会計基準の導入は企業の財務数値に大きな影響を与え、投資判断を左右します。例えば、リース会計基準の変更により、多くの企業のバランスシートが大きく変わりました。FASBは産業界、投資家、監査人などから幅広く意見を聞き、透明性の高いプロセスで基準を策定します。

特に重要なのは、FASBが米国証券取引委員会(SEC)から権限を委譲されていることです。これにより、FASBの基準は実質的に法的拘束力を持ち、違反すると罰則の対象となります。世界最大の資本市場である米国の会計基準を定めるFASBの影響力は、グローバルに及びます。

FASBの例文

  • ( 1 ) FASBの新リース会計基準により、オペレーティングリースも資産計上が必要になりました。
  • ( 2 ) FASBは収益認識基準を改訂し、5つのステップによる認識プロセスを導入しました。
  • ( 3 ) 米国上場を目指す当社は、FASB基準での財務諸表作成体制を構築中です。
  • ( 4 ) FASBの公開草案に対し、産業界から多くのコメントが寄せられています。
  • ( 5 ) FASBとSECの連携により、会計不正の防止体制が強化されました。
  • ( 6 ) FASBの基準改正により、のれんの会計処理方法が大きく変更される予定です。

FASBの会話例

FASBの基準って世界で使えるんですか?
米国でのみ強制適用です。ただし、米国市場の影響力から、実質的に世界中の企業が注目しています。
なぜ会計基準を作る組織が2つもあるの?
歴史的経緯と各国の主権の問題です。米国は独自基準を維持し、他国はIFRSで統一を図っています。
日本企業はどちらの基準を使うべき?
日本基準が原則ですが、国際展開する大企業はIFRS任意適用も可能です。米国上場ならFASB基準が必要です。

IASBとは?

IASB(International Accounting Standards Board:国際会計基準審議会)とは、国際財務報告基準(IFRS)を策定する独立した民間組織です。2001年に設立され、ロンドンに本部を置いています。世界140以上の国と地域で採用されているIFRSを開発・改善し、グローバルな会計基準の統一を目指しています。

各国の会計基準の違いによる比較困難性を解消し、国際的な資本市場の効率性向上に貢献しています。グローバル企業や国際的な投資家にとって、IASBの基準は不可欠です。異なる国の企業を同じ物差しで比較できるため、投資判断が容易になります。日本でも2010年から任意適用が始まり、多くの大企業がIFRSを採用しています。IASBは各国の会計基準設定主体と協力し、高品質でわかりやすい会計基準の開発を進めています。

注目すべきは、IASBが原則主義(プリンシプルベース)のアプローチを採用していることです。詳細なルールより基本原則を重視し、企業が経済実態に応じて判断することを求めます。これにより、形式的な会計処理ではなく、実質的な情報開示が促進されます。

IASBの例文

  • ( 1 ) IASBのIFRS第16号により、世界中でリース会計の処理が統一されました。
  • ( 2 ) 当社はIASB基準(IFRS)を任意適用し、海外投資家への訴求力を高めています。
  • ( 3 ) IASBは中小企業向けの簡易版IFRS(SME版)も策定しています。
  • ( 4 ) IASBの新基準により、金融商品の分類と測定方法が変更されました。
  • ( 5 ) 日本の会計基準とIASB基準のコンバージェンスが着実に進展しています。
  • ( 6 ) IASBの理事会は世界各地域から選出された14名で構成されています。

IASBの会話例

IASBの基準は誰が決めているの?
14名の理事が議論して決定します。パブリックコメントも募集し、世界中の意見を反映させています。
FASBとIASBは将来統合されるの?
完全統合は困難ですが、主要基準の共通化は進んでいます。両者は定期的に会合を持ち協力しています。
個人投資家も知っておくべき?
はい。投資先企業がどの基準を使っているか知ることで、財務諸表の読み方が変わります。特に海外投資では重要です。

FASBとIASBの違いまとめ

FASBとIASBの決定的な違いは、適用範囲と基準設定のアプローチです。FASBは米国限定で細則主義、IASBは国際的で原則主義を採用しています。両組織は競合関係ではなく、協力してコンバージェンス(収斂)を進めています。

主要な会計基準について共同プロジェクトを実施し、差異の解消を図っています。ただし、完全な統一は各国の法制度の違いから困難です。

企業や投資家は、米国市場ではFASB基準、その他の国際市場ではIASB基準という使い分けが必要です。両基準の主要な差異を理解することが、正確な財務分析の前提となります。

FASBとIASBの読み方

  • FASB(ひらがな):えふえーえすびー
  • FASB(ローマ字):efue-esubi-
  • IASB(ひらがな):あいえーえすびー
  • IASB(ローマ字):aie-esubi-
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