【常務】と【専務】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

常務と専務の分かりやすい違い
常務と専務は、ともに取締役会で選任される役員の役職ですが、その権限と職責に違いがあります。常務は、取締役の中から選ばれ、社長の指示のもと、特定の部門や業務を担当します。
専務は、常務の上位に位置し、社長を補佐して会社全体の業務を統括する役割を担います。常務は部門長的な性格が強いのに対し、専務は社長に次ぐ権限を持ち、会社の重要方針の決定に関与します。
専務は社長の後継者として考えられることが多いのに対し、常務はそこまでの権限は持ちません。
常務とは?
常務は、取締役会で選任された取締役の中から選ばれる役職です。常務は、社長の指示のもと、特定の部門や業務を担当し、その運営に責任を負います。
営業本部長や製造本部長などの役割を担うことが多いです。常務は、担当部門の業績向上と効率化を図るとともに、部下の育成や組織マネジメントにも力を注ぎます。また、取締役会において、担当業務に関する報告や提案を行い、経営方針の決定に参画します。常務は、社内の各部門との調整や、対外的な折衝にも携わることがあります。
常務の職責は、会社の規模や業種によって異なりますが、総じて部門長としての役割が求められます。
常務の例文
- ( 1 ) 彼は営業本部の常務として、販売戦略の立案と実行を指揮している。
- ( 2 ) 常務取締役の鈴木さんは、製造部門の効率化に尽力している。
- ( 3 ) 山田常務は、海外事業の拡大に向けて、現地法人の設立を進めている。
- ( 4 ) 常務会では、各部門の業績報告と来期の計画が議論された。
- ( 5 ) 佐藤常務は、社員教育の充実に力を入れ、社内研修制度を刷新した。
- ( 6 ) 常務として長年会社に貢献してきた田中さんが、取締役に昇進した。
常務の会話例
専務とは?
専務は、常務の上位に位置する役員で、社長を補佐し、会社全体の業務を統括する役割を担います。専務は、社長に次ぐ権限を持ち、経営方針の決定や重要な意思決定に深く関与します。
社内の各部門を横断的に管理し、業務の調整や進捗管理を行います。専務は、取締役会や経営会議において、社長とともに経営判断を下し、会社の将来ビジョンの実現に向けて尽力します。
対外的には、重要な取引先との交渉や、業界団体での活動にも携わることがあります。専務は、社長の右腕として、会社経営全般に広い視野を持ち、リーダーシップを発揮することが求められます。
専務の例文
- ( 1 ) 専務、新規事業の提案書をご確認いただけましたでしょうか。
- ( 2 ) 吉田専務は、グループ会社の経営改善に尽力し、業績回復に貢献した。
- ( 3 ) 専務会では、中期経営計画の進捗状況が報告され、課題が議論された。
- ( 4 ) 渡辺専務は、業界団体の会長を務め、業界の発展に寄与している。
- ( 5 ) 専務の佐々木さんは、社長の後継者として、次期経営体制の準備を進めている。
- ( 6 ) 専務として長年会社を支えてきた伊藤さんが、取締役副社長に就任した。
専務の会話例
常務と専務の違いまとめ
常務と専務は、ともに取締役会で選任される役員ですが、その権限と職責に違いがあります。常務は、特定の部門や業務を担当し、部門長的な役割を果たします。
専務は、社長を補佐し、会社全体の業務を統括する役割を担います。常務は部門の業績向上と効率化に注力するのに対し、専務は経営方針の決定や重要な意思決定に深く関与します。
専務は社長の後継者として考えられることが多いのに対し、常務はそこまでの権限は持ちません。両者は、会社経営において重要な役割を果たしますが、その職責の範囲と権限の大きさが異なるのです。
常務と専務の読み方
- 常務(ひらがな):じょうむ
- 常務(ローマ字):jōmu
- 専務(ひらがな):せんむ
- 専務(ローマ字):senmu